「現代中国画家楊力舟・王迎春の水墨世界」展(会場:日中友好会館美術館)が、4週間の会期の終え5月12日に閉幕した。本展では、かつて中国画壇で「最強の黄金のコンビ」とうたわれた現代中国美術界の重鎮、楊力舟・王迎春夫妻による中国画38点を展示。楊力舟氏による京劇や駿馬をモチーフとした作品、王迎春氏による近現代中国の女性像や敦煌飛天図など、二人がそれぞれ独自に追究してきた「水墨世界」を紹介する展覧となった。
本展開幕前後には中国で反日デモが起こるという不穏な時期と重なったものの、会期中には3,185名ものお客様にご来場いただくことができた。来場された方々からは、画家二人の力作に対し「感動した」「(水墨画の持つ)表現の幅に驚いた」「画家夫婦の人柄や温かさ、力強さを感じた」と数多くの惜しみない賛辞いただいた。また、こうした時期を反映してか「芸術交流を通して日中関係が良くなることを祈る」「今後もこのような事業を続けていってほしい」などの声も頂戴した。
こうした声に応えるためにも、会館では今後とも中国文化を幅広く紹介し、日中文化交流の促進と継続に努力していきたい。 (2005.5 文化事業部)