2009年1月23日から2月22日の会期で、日中友好会館美術館で開催された「刺繍でつづる母の愛―少数民族の刺繍工芸」展は、6千人弱の方にご来館いただくというご好評のうちに閉幕いたしました。 中国美術館所蔵の78点を展示。これらの刺繍は、中国西南部の少数民族の女性が子どものために一針一針思いを込めて作り上げたものです。 来場者は、赤ちゃんをおんぶする時に使う子守帯や、子ども用の帽子・ベストなどに施された緻密な刺繍をゆっくりと見入っていました。「刺繍に込められた子供への想いとともに、そのデザインや色彩に感動した」、という感想を多くいただきました。 また、大ホールでは同時開催展として「中国を見る三つの眼展」と題し、中国の少数民族を題材をした3名桑原稔氏(写真)、仲裕行氏(日本画)、角尾貞之氏(写真)のアーティストによる日本画と写真の合同展覧会を開催しました。民族衣装の現物12体も展示され、来場者に喜ばれました。 1月24日の土曜日には、中国美術館館員による作品解説とともに、ミャオ族の女性による刺繍の実演を行いました。会場があふれるほど多くのお客さまにいらしていただきました。 本展は、東京で閉幕ののち、山梨県身延町のなかとみ現代工芸美術館(会期:2008年4月17日から5月30日)へも巡回し、好評を博しました。 今後も当会館ならではの企画催事を通して、中国文化をご紹介できるよう文化事業部一同努力してまいります。 (文化事業部)