当財団とかながわ国際交流財団が共催で実施している日中文化講座が、2009年3月22日(日)、地球市民かながわプラザにて開催されました。今回は「文化の万華鏡、中国」と題し、「若者のファッション意識とライフスタイル」というテーマが設定されました。キーワードとなったのは、「80後」。この言葉は「一人っ子である」など、前世代と全く異なると言われている1980年代生まれの若者たちを指します。
今回の講座では二つのレクチャーが用意され、株式会社東レ経営研究所客員研究員の坂口昌章氏と明治大学経済学部教授の宋立水氏の2名がそれぞれ講義を行いました。 「中国新人類“80後”のファッション意識とライフスタイル」と題した坂口氏の講義では、「バー・リンホー」と名づけた架空の人物を通し、この世代のライフスタイルやファッション事情を紹介。具体的な例が次々と提示され、参加者の興味を引き付けていました。 続いて「中国の価値観・ライフスタイルの変容」と題した宋氏の講義が行われました。ここでは世代間の違いとともに、さらに視野を広げ、地域間、民族間の違いも探っていきました。 現在、中国社会を牽引する存在となりつつある「80後」。2つの切り口より彼らに焦点を当てた講座を通して、身近で等身大の中国の姿が伝えられました。