5月談話会の講師は中国武装警察学院助教授の呉華さん。まだ30歳台前半の女性ですが、武装警察隊の先生にふさわしい堂々たる体格が圧倒的でした。武装警察隊は国内治安と国境警備が主要任務なので、出入国管理も担当しています。呉華さんの専門は行政法の中の出入国管理法です。現在東京大学で行政法の研究を進めています。談話会では中国の出入国管理の基本的な仕組みを、諸外国との比較しながら説明してもらいました。入国査証(ビザ)発給条件の緩和、免除、発給停止期間の短縮など、中国が外国人の入国管理を国際水準に近づける方向にあることがわかり、興味深い講演だったと思います。出席者は会員20人、寮生19人でした。 (2004.5 後楽会事務局)