講師の凡さんは、武漢大学簡帛研究センターの博士研究生をされ、現在は早稲田大学文学学術院文学研究科にて歴史文献学を研究しています。談話会では、20世紀以降に出土された簡帛(竹簡木簡と絹布)の文献の書について主に話してもらいました。甲骨文字や金文文字などの古代の書体から今の漢字になる変遷についてや、印・陶器・玉器・石刻などの書の媒体についてなど、画像を見ながら専門的な話を分かりやすく説明してくれました。現代の中国は簡体字ですが、これまでの漢字の変遷を見ていると、将来、字体はまだまだ変化していくかもしれません。字について、じっくり考えるよい機会でした。