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2006年中国高校生訪日団第2陣が来日 首都圏と東北4県49校で高校生交流
夏季休暇のなかで行われた交流
当財団が外務省委託事業で実施している「日中21 世紀交流事業」の短期招聘プログラムである中国高校生訪日団第2 陣一行250 名(団長 程哲内蒙古自治区教育庁副庁長)は、2006 年8 月21 日から29 日の8 泊9 日間日本を訪問した。日本滞在中は、4 コースに分かれて、全国に先駆けて2 学期がスターした秋田、山形、青森、岩手の東北4 県の公立と私立校(1 校)合計29 校において高校生と交流し、それぞれの学校の生徒宅にホームスティをし、友情を深めた。その後、首都圏で20 校の公立、私立高校生徒との交流が行われたが、この期間は、夏季休暇中につき、東京では外務省主催で日中漫画交流展を開催して、日中両高校生の交流の場を提供したほか、受け入れ各校はそれぞれに工夫を凝らして交流計画を立て、ホームステイや合同合宿で充実した交流を実現することができた。漫画展では新日中友好21 世紀委員の石川好氏が司会を務め、森田拳次氏他4 名の漫画家の指導により、日中の高校生がともに漫画を描いてひとときを楽しんだ。
政界要人も歓迎会に多数参加
訪日団全員は22 日に外務省主催の歓迎昼食会に出席、塩崎外務副大臣、金田外務副大臣に会見を得、また、当財団開催の歓迎の夕べには、小坂文部科学大臣、遠山清彦外務政務官など主務官庁の代表をはじめ、中川秀直自民党政調会長、甘利明日中友好議員連盟幹事長など、政界の要人や中国大使館孔鉉佑公使参事官も参加された。来賓各位は、一行を熱烈に歓迎し、本年度から始まった「日中21 世紀交流事業中国高校生短期招聘事業」に対する祝意と期待を寄せる旨の挨拶をされた。また、日本の高校生を代表して東京学芸大学附属高校の長刀部、剣道部、ダンス部のメンバーが参加し、それぞれの演技を披露、中国高校生も民族色豊かな衣装で舞踊や楽器の演奏を披露し、交流ムードを盛り上げた。歓迎宴に先立って開催された「高校生と語る日中友好セミナー」は、「地球の普遍性を宇宙に探る」とのテーマで、東京大学大学院新領域創世科学研究科 松井孝典教授の講演が行われた。教授による「地球環境問題とは人間圏である地球のエネルギーと物の流れを変え、地球のなかでいかにして人間圏を整理していくかという問題である」とのお話に、中国の高校生は、日本では炭素の循環に関する研究、海洋温度上昇の研究、人類の生存に関する研究はどの程度なされているのかなど高度なテーマと内容にも拘わらず活発に質問していた。
中国高校生全員にアンケート
東北での交流を終えた一行は、再び東京に戻って、成田空港から帰国したが、帰国前夜には、当財団主催で東京湾一周の船上歓送会が開催され、訪日団に参加した高校生からは「日本は美しい!」「日本の方々の温かい歓迎に感動した」などと、日本についての認識が、来る前と今とでは大きく変化し、今後は日本との友好の架け橋になりたいとの感想が多く聞かれた。
当財団は、第1陣、第2陣に参加した中国高校生全員を対象にしたアンケート調査を行い、日本に対する印象や意見の記入を求めたが、いずれもが日本を肯定的に見、交流を積極的に評価したものが圧倒的に多い。以下にアンケート結果の抜粋をご紹介したい。
*「今回の訪日を経験して、日本の印象は変わりましたか?」という問いに対する回答変わったと回答した生徒の数=213名中183名
<訪日団高校生の声>
① 日本に来る前、日本人が誠意を持って歴史を受け入れ、中国の人々におわびの気持ちを表す事が出来るとは思わなかった。また、日本の人々が私たちに家族のように温かく接してくれたり、帰るときにお互いにあんなに涙のお別れになるとは思わなかった。
② 日本の人々は親切で友好的で、想像していたような傲慢な人々ではなかった。日本人は自分自身の政治見解を持ち、自分の意見を言える勇気もある。
③ 中国人と日本人は感情面で危機的状態にあると思っていた。今、両国の人々の感情は破綻したことなどないと気付いた。中国人と日本人の感情は兄弟のようでありたいと思う。
④ 日本に来る前の印象はあまり良くありませんでした。中日戦争のことで、日本人には人情味が欠けているように思っていました。でも、来てみて日本人は礼儀正しく、時間に正確で、フレンドリーでした。そして、とても親切に中国の学生をもてなしてくれました。たとえ日本政府が中国人民の心を傷つけるようなことをしても、それはイコール日本の民意ではありません。日本人は両国の人々の友好をとても望んでいました。
⑤ 日本に来る前、中日の歴史問題のことで、私の日本に対する印象は良いものといえませんでした。ですが、日本に来て日本の人々の親切さ温かさを心から感じることができました。日本の人々は私にまるで家に帰ったかのような安らぎを与えてくれました。本当に身内のようでした。もし、また日本に来ることができたら、日本の友達、日本の親戚に会いたいです。日本は私の第二の故郷です。
⑥ 来る前から憧れていたが、来てみてもやはり同じく憧れの思い。人気の漫画を世に出したり、進んだ技術を発明できる民族は優秀に決まっている。
⑦ 日本の国民、政府ともに中国との友好的関係を非常に重視していることが分かった。
⑧ 東京の街に思ったほど歩行者がいないのは、地下が発達しているからだと気付いた。
⑨ 日本に来る前の印象は進んだ経済、世界を席巻しているアニメ、賑やかな大都市などに留まり、このような間接的な理解では、とても自分の好奇心を満足させられるものではなかった。8日間の交流訪問と見学を通して、自分の目で見て、具体的で直接的な感想を持つことが出来た。一言で言えば、日本は科学と自然とヒューマニズムがうまく統合された美しい国だ。
⑩ 日本の緑化は徹底している。日本の高校生の生活はとても自由で、私たちみたいに規則でしばられていない。
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