TOP
>
活動記録
>
総合交流部
> 青少年交流報告
文化事業部
総合交流部
バックナンバー
その他の事業
日中友好後楽会
2006年中国高校生訪日団第3陣が来日 関西・中国・四国で成功裏に交流
当財団は2006 年度より外務省主催「日中21 世紀交流事業」の一環として中国高校生短期招聘事業を実施している。その第3陣200 名(団長 張程遠福建省教育庁副庁長)が2006 年10 月10 日(火)から18 日(水)の8 泊9日間来日し、2 コースに分かれて東京、京都、神戸、大阪、岡山、愛媛を訪問、京都、神戸、岡山、愛媛の17校で学校交流とホームスティをし、高校生同士の友情を温めた。
第3陣には、教育部をはじめ、福建、貴州、吉林(A コース)、上海、遼寧、湖南(Bコース)の6省から参加した。一行の来日は、安倍総理訪中直後のことで、入国した翌日、東京では、外務省主催歓迎昼食会をはじめ、当財団主催の「高校生と語る日中友好セミナー」、歓迎レセプションなどの公式行事に参加し盛大な歓迎を受けた。
安倍総理夫人も歓迎昼食会に来賓参加
外務省主催歓迎昼食会には、外務省浅野副大臣、安倍昭恵総理夫人、中国大使館孔鉉佑臨時代理大使など日中両国の政府関係者などが出席、歓迎の挨拶に立った浅野副大臣は、安倍総理の訪中に触れ、「胡錦濤国家主席との会談でも未来を担う青少年交流をどんどんやろうと話し合った。3陣参加者が日本を感じて両国関係の礎となってほしい」と述べた。孔鉉佑臨時代理大使は中国高校生に対して「皆さんにとって、今回の来日が勉強の旅になるように。特に、日本国と日本民族への理解を深めると同時に、発展する中国の正しい姿を紹介し、友情を伝える使者になるよう期待する」と注文した。
張訪日団長の挨拶のあと、高校生の代表として遼寧省実験中学から参加した曲通達さんが「友情は時と場所を選ばず。私たちは中国の高校生として中日友好の未来の架け橋になれるよう頑張りたい」と力強く挨拶。上海甘泉外国語中学校の石弘さんが安倍夫人に自筆の書を贈呈、安倍夫人は「主人に随伴して3日前に訪中、月壇中学校を訪問した。どうか日本の良いところを見つけて日本を好きになってください」と歓迎の言葉を述べた。
日中経済依存関係に関心よせる訪日高校生
「高校生と語るセミナー」は、東京大学大学院経済学研究科教授で、政府の戦略会議委員としてご活躍の伊藤元重氏を講師に迎えた。伊藤教授は、戦後日本経済発展史と今後の日本の歩み方について紹介、中国との相互依存関係の時代を迎えた21世紀は東アジア共同体構想の実現化の時代でもあり、そのためには青年交流が重要な役割を果たすと強調した。中国高校生からは「中国経済の発展は日本にどういうメリットがあるか」「日本は福祉国家というが、格差はないのか」「東アジアの世界経済に果たす役割はいかが」「安倍・胡錦濤会談は今後の両国経済関係にどういう影響があるか」など、活発な質問が相次いだ。
歓迎会では政治家も高校生を激励
当財団主催の歓迎レセプションでは林会長が「ありのままの日本に触れ、美しい秋の日本を満足できるよう祈る」と歓迎の挨拶をした。来賓には、浜田昌良外務政務官、池坊保子文科省副大臣、小渕優子同省政務官をはじめ、冬柴鐡三国土交通大臣、逢沢一郎衆議院議院運営委員長など与党政治家が顔を揃え、日中高校生交流が両国の相互理解に寄与することを祈るとの激励挨拶を頂いた。また、第二部の高校生交流では、中国高校生が優雅な踊りと、リズムに合わせて制作する剪紙や書を披露すれば、都立深沢高校和太鼓部の生徒は、会場を揺るがすほどの勇壮な太鼓の合奏で交流ムードを盛り上げた。
学校交流は多彩に、ホームスティは温かく
東京のあとA コースは京都で4校、岡山で6 校を訪問し、学校交流と生徒宅にホームスティをした。B コースは愛媛で5 校、神戸、大阪で各1 校を訪問し、交流とホームスティをした。それぞれの受け入れ校は、授業や部活動に訪日した高校生が参加できる態勢で受け入れをし、ホストファミリーも温かく迎えた。中国高校生は帰国時に、日本の高校での交流とホームスティが彼らを満足させるような友情に満ちたものであり、感動したとのレポートや感想文を寄せている。当財団は、一行の帰国前夜、大阪で歓送会を催した。これには、村上理事長が出席し、現在の日中間が抱える諸問題の解決と未来への良好な関係構築には、日中21 世紀交流事業を重ねることが不可欠であると強調した。歓送会には、大阪府庁から田中福一郎国際交流監をはじめ観光交流局関係者や中国大阪総領事館の羅田廣総領事らも出席した。また、大阪での交流校であった府立今宮高校のダンス部が参加し、舞台狭しとばかりに賑岡山県立岡山朝日高校での交流やかなヒップホップダンスを披露、中国高校生も中国色豊かな舞踊を披露し、交流のフィナーレを飾った。 (総合交流部)
日程表
Copyright (C) 2008 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER. All Rights Reserved.