公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

2006年日本高校生代表団第1陣が訪中

 
  日本高校生代表団第1陣(団長 秋山千里・千葉県教育庁教育振興部参事、一行144名)が2006 年11 月21 日から27 日まで中国を訪問した。今回の中国への派遣は、日中21 世紀交流事業による従来の中国高校生の受け入れに対する互恵的な対応として、中国側の招きで実現したものであり、初の試みとして画期的なこととなった。当財団は外務省の委託を受け、派遣を実施し、中国側は中日友好協会が受け入れ機関となった。派遣生徒の選抜に当たり、外務省は文部科学省に委託し各都道府県の教育委員会に公募をかけ、今年度5 月の訪日団の受け入れを行った3 県の高校を優先的に派遣させることとした。その結果、茨城県から8 校42 名、千葉県から3 校45 名、三重県から9 校43名が選ばれ、代表団は秋山団長をはじめ、生徒130 名、引率者10 名、事務局4 名からなる大編成団となった。

11 月21 日に出発に先立ち行われた結団式には、中国大使館の胡勝才参事官、董永裁一等書記官や外務省の瀬野清水・中国課地域調整官等も出席し、高校生たちは温かい励ましの言葉に見送られ成田空港を飛び立った。同日、北京に到着した一行は、夕食会で日本大使館の井手敬二公使より日中21 世紀交流事業の趣旨や日本の高校生派遣の目的、そして若い世代の交流の必要性について、日中両国の友好交流促進の視点に立ったお話を聞き、みな神妙に聞き入っていた。

路甬祥全人代副委員長を表敬訪問
翌22日には、団長・副団長と代表生徒7名が北京人民大会堂の民族色豊かな新疆庁に、路甬祥全国人民代表大会常務委員会副委員長を表敬訪問した。路副委員長は、「新世紀の日中友好には両国の若い世代の交流が如何に大切であるか、皆さんのような若い人たちに期待している。それは両国の若い世代に託されている」と述べ、お話は1 時間近くにも及んだ。また午後には、全員が中国外交部を訪れて、戴秉国外交部副部長から歓迎を受けた。気さくな人柄の戴副部長は終始優しい口調で高校生たちに話しかけられ、日中両国の若い世代の交流の必要性を篤く説かれ、その熱のこもったお話に一同は感激の面持ちで聞き入った。一行はその後、第一外国語として日本語を選択している北京月壇中学(高校に相当)を訪問し、同校の生徒と親しく友好的な雰囲気のもとで交流・懇親会を行った。双方の高校生たちは直ぐに打ち解けて、懇談会や卓球・バレーボール等のスポーツ交流を楽しみ、初めて会う者同士とは思えないほどだった。夕刻には宋健中日友好協会会長主催による歓迎会が人民大会堂で行われた。代表団のほとんどが中国訪問が初めてという中にあって、人民大会堂の威容に圧倒されつつも美味しい本場の中華料理と歓迎ムードに包まれて、緊張の中にも感激と感動を味わった宴となった。

西安、成都で学校交流とホームステイ
代表団は北京での公式訪問を終えて4日目より二手に分かれ、今回最大の目的である学校交流やホームステイを行うために、西安と成都に向かった。西安市では西安中学に茨城県から生徒21 名・引率者2 名、三重県から生徒11 名・引率者2 名、西北大学附属中学には生徒32 名・引率者4 名が訪問。成都市では棕北中学に千葉県から生徒23 名・引率者1名、第七中学には千葉県から22 名・引率者1名、そして長い歴史を有し有名な石室中学には生徒21 名・引率者3 名が訪問した。いずれの学校でも大歓迎を受け、積極的に授業参加やクラブ活動等の交流を展開した。各校生徒の自宅でのホームステイでは、中国の家庭を自らの眼で見て肌で触れるという貴重な体験をすることができた。日本の生徒たちの中には当初、一様にホームステイに対する一抹の不安と戸惑いの気持ちもあったようだが、ホームステイを終えて帰ってきた彼等の表情は笑顔で弾んでいるように見えた。

代表団はこのほか、北京では天壇・天安門・故宮博物院・万里の長城等の名所旧跡の見学や雑技観賞等、そして地方では西安の兵馬俑・大雁塔・歴史博物館、成都の武候祠等を見学し、最終日に上海では外灘の素晴らしい夜景を満喫した。一行は7 日間の日程を無事に終了し、27 日に上海浦東空港から帰国した。

今回の訪問・交流によって高校生達の心に刻まれた感激と感動は測り知れず、たった7日間の滞在ながら、中国の社会・経済・環境保護等の現状についてもその一端を垣間見ることができた。まさに日中21 世紀交流事業が趣旨として掲げてきた、中国での直接の体験や生活・交流を通して、両国間の長期的な関係発展の基礎となる国民相互間、特に若い世代・青年間の信頼関係を醸成して行くという所期の目的は大いに達成されたものと思われる。
なお、日本高校生の中国への派遣事業は、引き続き第2陣として2006 年12 月19 日から25 日まで、神奈川県の高校生約50 名が派遣され、神奈川県日中友好協会が派遣実施した。 (総合交流部)
 
 
日程表
       
 
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