公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

2008年日本青少年代表団が訪中 各界から1,000名が参加

 
  2008年日本青少年訪中代表団(最高顧問=小林陽太郎・新日中友好21世紀委員会日本側座長、総団長=宇野治外務大臣政務官)が、3月10日から3月16日まで訪中した。
同代表団は、「日中青少年友好交流年」事業のスタートとして、中国政府の招待により実現したもの。全国10都県から選抜された高校生のほか、大学生、国会議員・国家公務員・地方自治体・教育関係者・経済界・友好団体・報道関係の各青年代表約1,000名で構成。中国側は中華全国青年連合会が受け入れを担当した。一行は、社会人が広州、大学生が上海、高校生は県ごとに分団を編成し成都、重慶、大連の3コースに分かれて学校訪問や企業見学、ホームビジット等を行った。各コースの活動を終了した後、北京に集合して3月15日に「交流年」開幕式に出席した。
同代表団の約半数を占めた高校生約500名の派遣は、平成19年度日本高校生訪中団第3陣として実施されたもので、成都、重慶、大連の各地で高校生や青少年らの熱烈な歓迎を受けた。

四川コース
四川コースは東京・福岡・秋田から選ばれた高校生142名が参加し、行く先々で熱烈歓迎を受けた。高校生にとって、特に11日の成都市第七中学校での全校を挙げての歓迎式典、生徒との交流は印象が強かったようだ。また綿陽市南山中学校では学校交流のあと、ホームビジットを行った。短い時間ではあったが中国の家庭の雰囲気を味わうことができ、両国の高校生は言葉の壁を越えて交流を行うことができた。
そのほかパンダ繁殖基地、李白記念館、富楽山公園(三国志文化体験)、金沙遺跡博物館などの参観を通し、四川省の歴史と文化を理解することができた。

重慶コース
重慶コースは滋賀・石川・愛知から集まった高校生の分団で、総勢148名。代表団顧問の石川好・新日中友好21世紀委員会日本側委員が、高校生団団長として参加した。11日は重慶外国語学校で授業に参加、パフォーマンス交歓会等の学校交流をした。また、代表メンバーが余遠牧・重慶市人民政府副主任に面談した。
12日は重慶市内の農村地域である永川に移動し、終日永川中学の生徒と交流した。植樹活動やホームビジット、永川中学見学、茶摘み体験の後、夜に行われた篝火パーティーでは、日中双方がパフォーマンスを披露し、大変盛り上がった。この日、生徒たちは1日中ホスト生徒とペアで過ごし、親密さが増し、別れ際はとても名残惜しそうだった。
こうした交流のほか、重慶にある三峡博物館や世界遺産の大足石刻を参観。現地の歴史・文化に触れた。

大連コース
大連コースに参加したのは、福井・兵庫・山口・鹿児島から集まった計173名。大連周水子空港から入国し、2日目には日露戦争の舞台となったことで有名な大連市旅順口区を参観したほか、大連外国語学院など高校・大学計3校を訪問、交流した。
旅順では、日露戦争で激戦地となった二〇三高地や、旅順攻囲戦が終結した際に両軍大将が会見した水師営会見所を見学。教科書では大きく取り上げられることの少ない旅順での戦闘だが、歴史の舞台を目の当たりにし、生徒たちは改めて日本と大連とのつながりを実感したようだった。
3日目からは遼寧省の省都・瀋陽市に移動、ホームビジットを体験した。一緒に餃子を作ったり、両手いっぱいのお土産をもらったり、中国の家庭の温かなもてなしに、帰ってきた生徒たちは一様に感激した面持ちだった。

広州コース
社会人は、中国経済発展のけん引役ともいえる広東省を視察した。
国家公務員・地方自治体・教育関係者・経済界・友好団体・報道関係の代表で構成された計126名は、まず広州総領事館で吉田雅治総領事のブリーフィングを受けた。2日目には経済、教育、社会発展の3つのコースに分かれて各地を視察。広東外語外貿大学では、日本語専攻の学生の案内のもと、大学や学生生活等の紹介を受け、日本とは違った環境で勉強する学生と、とても意義のある交流ができた。その他、広州本田汽車、広州ヤクルト乳品、広州市猟徳汚水処理廠等を視察した。中でも全員が視察した東莞展覧館や技術館は、広州の歴史と発展を紹介した展示内容であり、急速に進む中国の経済成長を感じることができた。
また、3日目には今回の広州コース副団長を務める、元中国大使の谷野作太郎当財団副会長他、数名の団幹部が広東省の万慶良副省長と面会した。
各コースの日程を終えた一行は14日、北京に集合した。滋賀県、愛知県、東京都の高校生は北京月壇中学を訪問、交流した。同校は中学校から日本語教育を専門に行っていることで有名。歓迎式で日中双方が合唱やタップダンス、よさこいソーランなどを披露した後、グループに分かれて交流した。中国側は中学生だったがさすがに日本語が流ちょうで、日本のポップスやアニメなどの話題で盛り上がったり、日本の生徒が中国に来てからの印象を話したり、和気あいあいと楽しい時間を過ごした。中には、日中青少年友好交流年のテーマソング「明天会更好」を一緒に歌うグループもあった。この訪問には、宇野治総団長を始め、国会議員らも同行、学生同士がすぐに打ち解けて懇談する様子を視察した。

北京で「日中青少年友好交流年」開幕式に参加
2008年日本青少年訪中代表団は15日、中国人民大学の世紀館で開催された「2008日中青少年友好交流年」開幕式にそろって出席した。開幕式では、日本側は立命館大学によるチアリーディングや吹奏楽演奏、東京都立深沢高校による和太鼓演奏のほか、団員の代表数名が舞台上に上がり、様々なパフォーマンスに参加した。中国側も、伝統歌舞や影絵といった名人芸を披露し、会場を盛り上げた。
式典のクライマックスは、胡錦濤国家主席の来場だった。集まった日中合わせて計2,008名の青少年に向けて「日中国民の世代を越えた友好関係は、両国の青少年から始めなければならない」と挨拶されると、会場からは大きな歓声が湧き起こった。また、場内別会場では、日中学生による共同植樹や茶道交流も行われ、胡主席自らが学生たちと親しく交流した。
式典に引き続き、北京飯店で開幕レセプションが開かれた。立食パーティー形式による和やかな雰囲気のなか、約一週間をともにした団員同士、記念撮影や思い出話に花を咲かせていた。
今回の訪中団は、両国の青少年同士の個人対個人の関係を築くことを主目的に実施された。参加した団員からは、「中国側の温かいもてなしに感激した」「自分の目で中国を見ることの大切さを知った」「出会った中国の友人とこれからも連絡をとりあいたい」などの感想が聞かれ、どのコースも実り多い成果を上げたことがうかがえた。
16日、一行は北京首都国際空港から帰国した。              (総合交流部)
 
 
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