公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

2008日本青少年代表団第2陣が訪中  北京で交流年閉幕式に参加

 
 
 

2008日本青少年代表団第2陣 社会人の感想


今回の訪中で個人的に最も印象的だった訪問先の一つが、中国最大手のアパレルメーカー、雅戈尔(ヤンガー)集団である。そこには、先進国からのOEM受注に甘んじる途上国の企業ではなく、世界市場で質・価格ともに先進国企業と対等に渡りあう自信を身につけた企業の姿があった。
直接海外とのビジネスの現場に触れる機会の少ない我々を含む日本人は、まだ中国を、「日本やその他先進国に懸命に追いつこうとしている国」とする捉え方から抜けだしきれていないのではないだろうか。全体としての中国を今後も「日本より遅れた国」と考えるだけでは、中国という国を見誤ることになる。我々日本人はこの巨大な隣人の姿を(翻っては日本という国の姿を)もっと多層的に捉え直さなければならないのだと思う。その先にお互いにとっての望ましい関係、友好関係の築き方が見えてくるのではないだろうか。   (国家公務員・女性)

日中友好を心から願い、両国の関係について前向きに考えようとしながらも、これまで私は中国と日本が本当の友好関係を築くことができるのかという疑問を払拭できずにいました。特に強く印象に残っている訪問先は北京で訪問した行知新公民学校です。北京で働く出稼ぎ労働者の子どもたちに教育の機会を提供するだけでなく、ソーシャルワーカーによる心理面のケアや、美術の放課後活動を子どもの自信につなげる指導を行う様子を見学しましたが、人口の移動に伴って起きている問題は日本にも共通のものであると感じました。訪中でのこれらの経験を経て、当初の懸念はむしろ将来への期待に変わりました。中日両国の間には、既に分かち難く深まっている経済的、人的な結びつきを基礎として共同で問題解決を図る、あるいは共同で発展の方向を模索するという協力の可能性が存在することを肌で感じたためです。今後文化交流の仕事に携わる中で、この可能性を実現できないか、折に触れ考えていきたいと思います。 (友好団体・女性)

私は今回、中国の現状を自分の目で確かめて、広大な面積と56もの多様な民族を有しているという、決して変化が容易とはいえない環境で、現状に満足することなく日々めまぐるしく変化し続けている中国に対して深い尊敬の念を覚えた。そして、中国のこの大きなエネルギーをこれから支えていく若者たちと話をしながら、いっそう中国が頼もしく感じられた。私たちも、将来の日本を担う若者として、中国のエネルギー、チャレンジ精神を見習って、日本に元気と活力を注入しなければ、と強く感じた。   (地方自治体・女性)

特に印象に残っているのは、遼寧省で訪問した高等学校や外国語大学で日本語で案内をしてくれた生徒・学生さんとの交流です。話に聞いていた受験競争は想像以上に厳しく、中国の学生は早朝から深夜まで勉強をしているそうです。彼らと話していて感心したのは、一人一人が自分の将来に対する明確なビジョンを持っていることでした。日本の学生に同じ質問をしたら彼らのように答えられるでしょうか?目標に向かって頑張る中国の学生のひたむきな姿を見て、中国という大国の将来はこのような若者たちによってこれからも支えられていくのだろうと思いました。そして大げさかもしれませんが、教育というものがその国の未来にとってどれほど重要であるかを再認識させられた気がしました。       (教育関係者・男性)

中国の自動車工場の見学も大変印象に残りました。工場の掲示板には、改善提案の集計表や工程効率化の報告書等が貼られており、随所に日本の自動車産業の現場マネジメントを参考にしたところが見受けられました。技術そのものをそっくりそのまま真似することは望ましいとは言えませんが、日本式物作りの手法や手段の真髄を取り入れ、さらに独自性なものをプラスして行くことは、中国の持続的な経済発展に繋がり、それが社会の安定に繋がると思います。そこではまた、中国の潜在能力を感じることが出来ました。                        (経済界・女性)

インターネットを開けば、容易に両国民の浅薄なイメージに基づく互いの批判や中傷を目にすることができる一方で、一体どれだけの人が国を超えて人間的な関係を築き、実体験を重ねているか。感情の交流を深める実体験の意義は限りなく深いように思う。そうした交流が重ねられることで、将来にわたり両国の戦略的互恵関係は深まり、日本にとっての中国が単に安価な輸入品や流動的な労働力の供給国あるいは大きな海外市場にとどまらない、隣人・友人としての日中および両国民の関係が確かとなる。そして、そのような人と人との友好的関係があればこそ、国や言語を超えてのビジネスも円滑に進むように思われる。                      (経済界・男性)


日本高校生訪中代表団第3陣 高校生の感想

【E団】
オリンピック施設は、テレビで何度も見ていたので大きな建物であるということだけは知っていたけれど、実際に見学してみると、日本には無い様なスケールの大きさに思わず目を疑いました。頭で知っているつもりでいるのと、現地へ行って自分の目で見るのとでは全然違います。「知る」というのは、こういうことかもしれません。                              (東京3年女子)

中国で訪れた高校で、地元の高校生たちとストリートで3on3をしました。そのときは本当にバスケットボールをやっていてよかったと心から思うことができました。ただひたすらに仲間とゴールを狙うことに、国籍も言葉の違いもなく、コートの中にはただ充実した空間と時間だけが流れていました。この3on3は今回の交流のなかで私がもっとも「ありがとう」と言いたい出来事でした。 (東京1年男子)                   
中国出身の友達に教わった中国語のおかげで、私とホストシスターのフミリーは、その瞬間から本物の姉妹のように仲良くなりました。初めて会ったとき、フミリーの外見はとても幼く見えたため、「年はいくつなの?」と、中国語で言ってみました。すると、それまで少し緊張した面持ちをしていたフミリーの表情が、一瞬にして笑顔に変わりました。そしてうれしそうに、"I am 14 years old."と答えてくれたのです。そのとき私は、こんなに少しだけしかない私の中国語の知識だけれど、もしかしたらこれが私たちのフレンドシップを成長させてくれるかもしれない、と感じました。私は今回の訪問を通して、相手の言語という形で自分の気持ちを伝えたとき、相手が示す関心や伝わる気持ちの大きさが違ったように感じました。そういうちょっとしたことだけででも、大きな友情を育むことができるということを今回私は確信しました。                            (神奈川1年女子)

中国の大学生に「中国人から見て日本をどう思いますか」と聞いてみました。すると日本の電化製品や技術がすごいと思う。また日本のマンガは面白いとも言っていました。さらに日本の女性が化粧をしているのにびっくりしていました。中国での学生の本分は勉強することだと言っていました。文化や習慣の違い、歴史に対する考え方も違うと思います。でも、お互いを知りわかり合う努力をしていきたいと思います。そのために、もっと中国のことを、そして日本のことを勉強して、また中国に来たいと思います。ホストファミリーのお父さんが共同進歩という言葉をプレゼントしてくれました。この言葉を大切に未来に向かって進んでいきたいと思います。            (神奈川2年男子)

【F団】
北京市内の懐柔区第一中学校で首席の生徒と話をする機会があり、私の出身地、新潟県のことを、美しい自然と豊かな水田がたくさんあり、中国から譲り受けたトキが育っている日本で唯一の所だと説明しました。英語での説明は難しかったけれど、興味をもって聞いてくれたことに感動し、新潟県をいっそう誇らしく感じました。南昌では年下の積極的で明るい女の子がいる家庭にホームステイし、その子との会話の中で、彼女の勉強に対する熱意や、意外なことに日本への憧れを知ることもできました。私が中国についてそれほど知らなかったのとは大違いで、中国の人は日本について非常によく知っていました。      (新潟1年女子)

中国の高校生が、周りの環境に関係なく、将来の具体的な目標に向かって「自分から」学習する姿に僕は感動した。このままでは本当に日本は中国という国にのみ込まれるとさえ思った。そんな思いも日本にいてのほほんと生活をしていれば感じ取ることができなかったと思うとこの旅は本当に自分のためになるものだった。そしてそのような尊敬のできる考え方を持った外国の友人をこれからも大切にしていきたい。    (新潟1年男子) 

ホームステイでは、一晩というとても短い時間でしたが言葉の壁にぶつかりながらもうまくコミュニケーションをとることができたことが何よりも嬉しかったです。互いに母国語ではない英語を共通語として会話するのはとても難しいことでしたが、自分の話したことが相手に伝わると自分の英語力に少し自信が持てるようで、とても嬉しかったです。伝わらなかったことも紙に文や絵を描くと結構伝わり、言葉の違いがあっても諦めないで違う方法をとることも、相手とコミュニケーションをとるのに大切なことの一つだと気づきました。  (静岡2年女子)

中国の都市部を訪れてみると、個性的なデザインの超高層ビルやマンションが立ち並び、夜になるとライトアップされ、綺麗に整備された道路には多くの自動車が走り、まるで近未来を連想されるかのような街並みに心を奪われました。行き交う人々の服装もバラエティに富み、流行にも敏感であることがうかがえました。このように中国の都市部は発展していました。都市部の輝きとは打って変わって、一歩郊外に出てみると様相は一変しました。都市部で暮らす人々は、自家用車を持ち、外国製品を使用するなど、欧米諸国並みの生活様式であった一方、郊外で暮らす人々は、荒廃したかの様な建物や、土壁でできた家に住み、そこで日々暮らしていたのです。これが、地域格差の現状かと痛感しました。日本においても、人口や産業が都市部に集中しているので、この地域格差の問題は避けては通れない課題だと思いました。              (静岡3年男子)

今回、中国を訪問して、行ったこともないのに、その国を評価することは、最低なことだと感じました。私自身、中国の全てを見たわけではありません。しかし、中国には、日本人が想像できないぐらい温かな人がいるということを知って欲しいと思います。私は、中国でたくさんの人と出会い、大切なのは、過去ではなく、未来だと知らされました。中国訪問中にできなかったことを、後悔という言葉のままで終わらせるのではなく、これから友情をもっと深め、未来へつなげていきたいです。                       (滋賀2年女子)

中国の学生は日本の学生よりもものすごく勉強していることがわかった。交流してみるとすごく英語ができていた。帰る時には「もっと勉強頑張ってください。」と言われた。その通りだと思った。今学校でやっていることや、中学校で習った英語を使えるようになると、そこそこ会話ができることがわかった。中国の学生に負けないように勉強もがんばろうと思った。                               (滋賀1年男子)

ホームステイで、お父さんやお母さんのたくさんのおもてなしに感謝しながら夜を迎え、朝が来ました。 お父さんとお母さんは朝早くから私たちに尽くしてくれました。たくさんお土産もくれて何枚も写真をとりました。ほんとうに短い時間ではありましたが、とても大切な家族を作ることができました。ホストファミリーの優しさは一生忘れることはできません。お別れの時には思わず涙がこぼれてしまいました。バスの中から最後まで手を振りました。一緒に話したいろんなことを思い出しました。松山空港に着き、お母さんを見つけました。いろいろあった一週間だったのでとてもほっとしました。家に帰ってみんなでご飯を食べました。懐かしい味に感動しつつ、家族の温かさを再確認しました。伝えきれない程たくさんのお土産話をしました。この訪問を通して、私には「温かい2つの家族」ができました。どちらの家族にも共通して言えることは、私の居場所があるということです。私をとても幸せにしてくれるということです。  (愛媛2年女子)                                                 
飛行機に乗るのは初めてではなかったけれど、国際線に乗るのは初体験でした。すごく楽しみだったけど、長時間のフライトのせいで酔ってしまいました。でも、中国の夜景を見た瞬間に酔いは完全に吹き飛びました。その夜景は、日本では見ることのできないほど美しいものでした。 施設参観では、正直言うと、中国といえばパンダか万里の長城ぐらいしか頭になくて、そこに行かないので期待はしていなかったです。でも、オリンピック施設や、故宮博物院、江西省博物館、そして中日青少年友好交流年中国側閉幕式などに行って、どこも共通して言えることは、気がつけば、夢中になって何十枚も写真を撮っていたことです。                        (愛媛1年男子)

【G団】
特に印象に残っているのがホームステイです。ホームステイした日がホストシスターの叔父の誕生日で、レストランに着くと、既に彼女の親戚が14人も集まっており、私を笑顔で歓迎してくれたのには驚きました。初めはとても緊張しましたが、一緒に食事をとり、会話するうちに打ち解け、自分も中国の家族の一員になれたような気がしました。「私たちは日本のこともあなたのことも大好きよ。」とホストファミリーが言ってくれて、中国に来て本当によかったなと思いました。 (青森2年女子)


中国の大地は平坦で広かった。そしてその大地のように、人々は大胆かつ大らかであり、そして優しくもあった。中国の食事ではたくさんの料理が並べられ、それから自分の箸で自分の一皿にとる形式であった。日本であれば、各料理をとる皿があり、またそれぞれの料理に菜箸がついている。その違いに中国人の細かいことにこだわらない気質を感じとれた気がした。また、ホームステイ先ではホストファミリーがとても手厚いもてなしをしてくれた。ほんのささいなことにも気遣いをしてくれ、感謝の心でいっぱいだった。一晩の触れあいにも関わらず、彼らは僕のことを大切にしてくれ、別れを惜しんでくれた。彼らは本当に明るく、元気だった。それは、僕の出会ったほとんど全ての中国人に例外なくあてはまる。みんな活力に満ちあふれていた。 (青森2年男子)                  

日中青少年友好交流年の閉幕式やレセプションが、日本と中国両国においてとても重要であり、この記念すべき式典に参加できたことを大変うれしく思いました。閉幕式の舞台披露では、「盛岡さんさ踊り」を披露し緊張しましたが、リハーサルの時より上手く踊ることができ、会場の参加者の皆さん、中国の人々に「盛岡さんさ踊り」を紹介できて良かったです。また、初めて見る中国の伝統芸能や舞台披露を見てその迫力に感動しました。レセプションでは、めったに入る事の出来ない人民大会堂で食事をする事が出来とても貴重な経験をすることができました。   (岩手2年女子)      

今回の訪中がきっかけで中国のことが好きになった僕ですが、中国に行くまでは中国のことをあまり良く思っていませんでした。テレビやネットなどの情報を信じこみ、中国のことを日本より劣る国だと勝手に思い込んでいました。それが果たして事実なのか、それとも自分の勝手な思い込みなのか。一度それを確かめるために中国に行ってみたいと思っていました。だから代表団の一員になれた時はとても嬉しかったです。実際に中国に行ってみると自分が思っていた世界とはまるで違っていました。国全体としては発展途上だとしても北京は特に都市化が進んでいて、まるで東京に行っているみたいでした。これから中国が更に発展していくことを思うと、「日本も負けていられないな」と思いました。(岩手1年男子)

この旅では学校交流やホームステイへの参加を通し、様々な人に出会いました。その中で嬉しかったのは、中国の人々の中には、日本についてあまり良くないイメージを持っている人もいるそうですが、ホームステイ先の家族の方がとても友好的だったこと、中でも年配の方が優しく接してくれたことです。こういう方がいるなら、双方が努力さえすれば日本と中国はこれから友好の輪をもっと広げていけるだろうと思いました。今回の中国訪問では、今まで知らなかった中国の良いところをたくさん知ることができ、参加させていただけてとてもよかったです。また、中国に良い印象を持つたくさんの友達ができたことも大きな収穫です。私たちが協力して日本の人々に今回見た中国の良いところを伝え、中国の方にも日本の良いところをもっと知ってもらい、両国の友好の輪を広げるきっかけをつくれるようにこれから努力していきたいです。                      (大阪3年女子)

日中青少年友好交流年閉幕式のとき、私たちは和太鼓の演奏をしました。大舞台で、とても緊張して震えが止まらなかった時、中国の大学生の方が、そんな私たちを見て声をかけてくれました。中国語がわからなかったので、すべて英会話でしたが、話しているうちに緊張がとれて、同時に言葉の不安もなくなりました。聞けば、その人たちは会場の大学の学生さんで、タップダンスを披露するというので、舞台袖で少し演技を見せてもらいました。ダンスは凄すぎて唖然としました。そこで、初めてその人たちとメールアドレスを交換して、これが交流なのだと実感しました。おかげで演奏も大成功し、とても楽しかったです。 (大阪2年男子)

中国の方々はとてもにぎやかであたたかく接してくれました。見知らぬおばさんが話しかけてくれたり、様々なところで人なつっこさを感じました。羊のしゃぶしゃぶを食べたレストランでは店員さんたちがとても友好的で、サービスも素晴らしかったです。一緒に写真を撮ったりと親睦を深めました。どのレストランの食事もおいしく、楽しく中華料理をいただくことができました。たくさんの料理がでてきて、びっくりしましたがみんなと食べると楽しくてどんどん箸が進みました。 (兵庫1年女子)

中国を訪問して感じたことは中国語の難しさです。少しイントネーションを違えると、まったく意味の通じないものになるとホームステイ先で実際に体験しました。そのため、中国では主に漢字の筆談によってコミュニケーションを取りました。すると、面白いことに、漢字の筆談は英語以上にうまくコミュニケーションが取れるということが分かりました。中には、日本にはない漢字がありましたが、中国の人たちはそれを別の漢字に変換して詳しく説明してくださったので良い勉強になりました。天津外国語学院の学生さんたちとの交流会では、中国の学生さんが流暢な日本語を話してリードしてくださったので楽しい交流会をすることができ、またお互いについて深く知る機会を持てました。映画や漫画など、国を越えても共通の話題があるということを学びました。          (兵庫3年男子)

 
  
  
   
 
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