平成21年度中国四川高校生訪日団が来日 東京・秋田・青森の高校生と交流
中国高校生の感想
日本の印象は? ・日本のように経済発展を遂げた先進国は深刻な環境問題を抱えているに違いないと思っていたので、日本の美しい自然を目の当たりにし、日本人の環境問題に対する意識の高さを感じました。 学校訪問・交流の感想 ・東京都立国分寺高校で日本の伝統文化である茶道と華道を体験し、日本人の礼儀作法や風俗習慣を学びました。教えてくださった日本の高校生の一挙一動には礼節と教養が感じられました。このような貴重な体験ができて大変嬉しく思います。 ・秋田明桜高校に到着したとき、日本の高校生達は私達の名前を大きく書いた紙を両手に掲げて温かく歓迎してくれました。とても嬉しかったです。 ・日本の高校生は私のために椅子を運んでくれたり、かばんを持ってくれたり、とても気にかけて親切にしてくれました。私達は話す言葉は違うけれど、一緒に笑ったり踊ったりして楽しい時間を過ごしました。 ・柔道部や野球部、サッカー部などの部活動を参観しました。日本の学校は文武両道を実践しており、私達の国とはちがい、学業だけでなくスポーツや文化活動などの課外活動にも力を入れているところが印象的です。
合宿交流の感想 ・合宿所では日本の高校生と一緒に歌ったり踊ったりして、とても楽しかったです。寝る前は、お互いの言葉を教え合うなどして有意義な時間を過ごしました。 ・日本の高校生は布団を運ぶのを手伝ってくれたり、敷き方を教えてくれるなど、私達にとても親切でフレンドリーに接してくれました。機会があればまたこのような交流プログラムに参加したいと思います。 ・合宿所の体育館で全員が手を繋ぎ、輪になってゲームをしました。みんなとても楽しそうで、笑顔は国境を超えるということを実感しました。 日本人高校生感想 ・訪日団の方々とは英語で話をしました。簡単な中国語や手話つきの歌を教えてもらうことができました。和気藹々とした雰囲気の中で、とても楽しく、充実した時間を送ることができて、本当によい経験をすることができたと思います。この学校交流を通して、中国語や中国の文化に興味を持つことができました。 ・茶道部のお茶席では、中国の子が発表してくれた感想がとてもしっかりした内容で驚きました。みんなで写真を撮ろうかという提案があった時の積極性も印象的でした。この日の体験を通して感じたのは、中国のエリート学生の優秀さと、言葉の重要さです。外国語でコミュニケーションをとる勉強をしなければならないということを痛感しました。 ・この交流会を通して気づいたことがあります。それは、どんなに言葉が通じにくい環境でも、お互いに友好関係を築こうとする意識があればいくらでも交流は可能だということでした。一生懸命伝えようとし、またそれを必死に理解しようとすることで、時間はかかってもわかり合うことができました。半日はあっという間に終わってしまい、その時間は心から楽しいものでした。これからも交流を続けてよりよい関係を深めていけることを願っています。 ・私は和太鼓の演奏をし、中国の高校生にも体験してもらうため、法被を着せたらとても喜んでくれました。その時の笑顔はとても印象的でした。そういうこともあってか、そのあとの会話はとてもスムーズにできました。このような行事に参加することができてとても良い経験になりました。 ・中国の方はとても積極的で、言葉は不要なくらいのスキンシップとジェスチャーで会話をしていました。この合宿を終えて一番強く思ったことは、想像だけで異国の人をある一定の姿に決めつけてはいけないということです。中国の人は私の想像とは全然違う陽気な人達で、すごくフレンドリーな人達でした。 ・初めは緊張して何もできなかったものの、次第に打ち解けるようになり学ぶことが多かったです。しかし、「言葉の壁」は厚く、高校一年生の英語力では伝えたいけど伝わらないという場面が多々あり、もどかしい思いを幾度もしました。その反面、次にこのような機会があれば同じ思いはしないように、と英語に対する学習意欲もわきました。全ての活動を通して、苦労したことは多かったものの、お互いを思いやる気持ちや、理解し、楽しもうという意思があるだけで、国境を越えた交流ができることに驚き、嬉しく思います。 ・生まれて初めて中国の人達と交流したが、とても純粋ですごく親しみやすかった。一緒に日本の昔の遊びをしたが、中国の人達は一生懸命その遊びに挑戦してくれて、僕もその姿を見てついつい遊びに熱中してしまった。逆に日本の遊びの面白さというものを学ばされてしまった気がする。このような機会に巡りあえて本当によかったと思った。 ・私は浴衣の着付けを担当しました。人に着付けをしてあげるのは初めてでとても心配でしたが、着てくれたみんなが嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれたのがすごく嬉しかったです。華道や綿あめなど日本の文化が気に入ってくれたみたいだったので、今回の交流は成功したと思います。この交流で深めた絆を今後の友好関係につなげていきたいです。 ・中国の方たちは1日14時間勉強すると伺い、すごいと思いました。それが今の中国の経済の発展に深くつながっているのだと思います。華道のやり方を教える際に英語で伝えることができてとても嬉しかったです。私がしたことがいろいろな方に喜んでもらえてよかったです。 ・2008年5月12日に起こった四川大地震を経験した彼女たちは地震について様々なことを話してくれました。また、8月11日に静岡で起きた東海地震について私が話をしている時、本当に真剣に話を聞いてくれて、静岡に3年前まで住んでいて、友達が静岡にいると教えたら、本気で私の友達について心配してくれました。全員無事だという旨を伝えた瞬間、本当に良かったと安心した様子がとてもよく分かりました。初めて会って半日しか経っていないのに親身になって考えてくれて、国や話す言葉は違っても心は通じるということを改めて実感することができました、これからも今回交流した中国四川高校生と交流を続けていきたいと思います。 ・私達の交流のスタートはお茶会だった。本番は練習の時の段取り通りにはいかず、臨機応変な態度が必要とされ、内心どうなるか不安だった。しかしお茶を出した時、「ありがとう」と日本語で話しかけてくれた高校生の子がいた。簡単な言葉だが、その言葉は不安を取り除いてくれた大切な一言だった。合宿所での交流会では、積極的に英語で話しかけた。発音などが多少日本と異なっていたが、お互いの好きなこと、家族のことや、歌についてなど様々なことを話せた。話の中には、大学受験への不安や将来の夢についてのこともあった。国は違うけれども、同じ17歳、18歳の学生で同じようなことを考えていることに言葉では言い表せない不思議な気持ちになった。 ・今回の合宿では、英語力が少し上がったような気がしました。また、「ドラえもん」などの日本の漫画やアニメ、ドラマが中国でも人気があることなどを知ることができました。今回知りあうことができた中国のみんなと「心連心」というコミュニティサイトを通じてこれからも交流を深めていきたいと思います。 ・生徒の一人から、四川大地震の時に日本からのボランティアが、復興の手伝いに来てくれた話や募金がとても役に立ったことを聞きました。たとえ違う国でも、互いに協力し助け合うことの大切さを実感しました。