・J団(少数民族)
初めての日本訪問でしたが、考えさせられることがたくさんあり、収穫も大きかったです。
到着すると、日本側のスタッフたちがとても温かく迎えてくれました。バスの運転手も私たち一人ひとりに対し挨拶をしてくれたのですが、このことがとても不思議でした。中国では、運転手が乗客に挨拶をすることなどありえません。古来より中国は礼儀の国と称され、ルールやマナーについての教育を重視してきたはずなのに、なぜ今日の中国には、そうしたルールも礼儀も残っていないのでしょうか。経済の発展が原因なのだとすれば、なぜ日本のような先進国で、こんなにも礼儀が大切にされているのでしょうか。考えさせられ、反省させられる出来事でした。
もう一つ印象に残ったことは、商品のほとんどが「made in china」だったことです。これはどうしてなのでしょう。日本は国土が狭くて資源が少ないので、自国を守るため、外国の資源や海外で生産したものを大量に輸入しなければなりません。先進国は技術を輸出して経済を発展させ、発展途上国は資源を売って経済を発展させます。この「made
in china」も別の角度から中国と日本の差異を考えさせてくれました。
また、日本の道路は狭く、人口も密集しているにもかかわらず、渋滞はほとんど見られなかったことに気付きました。我国の北京はあれほど広くまっすぐな道がたくさんあるのにもかかわらず、渋滞に苦しんでいます。日本の道路では交通整理の警察すら見かけないのは、日本人が実によくルールを守るからでしょう。「赤は止まれ、青は進め」、一見単純なことのようにも思えますが、事はそう簡単には運びません。そう考えれば、中国の交通渋滞の理由について理解できるような気がしました。
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