公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度中国青年代表団第1陣 団員の感想

 
 

A団(青年指導者)
  8日間の訪日により、日本と日本人についての理解を深めることができました。8日間の訪日活動はどれも大変印象深いものであり、日本の友人達とも深い友情を結ぶことができました。特にホームステイした2日間は、家庭の中で実際の日本の生活を体験し、日本に対する理解を深めることができました。また、私達が愛知県を離れる時には、ホームステイ先のご夫妻が遠路遥々、新幹線の駅まで私たちを見送りに来てくださり、日本人の誠意と友情を感じました。
  数日間の活動によって、日本が経済的に発展した理由が分かりました。それは、日本人の勤勉さ、向上心、革新への取り組みにあると思います。日本人は謙虚で厳格であり、ルールを守り、細かい点にも注意を払うと言われていますが、それは、日本の優れた基礎教育と青少年の心身の健全な成長に配慮する理念によるものであり、さまざまな効果的な取り組みにより、日本の家庭における子どもの教育と育成がサポートされているからであると思います。
  日本は環境保護に力を入れており、訪れる場所すべてが清潔で綺麗であり、整備されていました。また、緑化にも力が入れられており、都市における緑化面積が大きく、とても綺麗で美しい国でした。日本人は生活の質を重視し、服装、食事、居住環境等、いずれにおいても拘りがあり、綿密に考えられていました。日本人は親切で誠実であり、私たちを接待してくださった関係者の方々は皆、私達にとても気を遣ってくださいました。
  この8日間の訪日を通して、私たちは、日本と日本人が好きになりました。同時に、帰国後、日本における見聞や感想をより多くの中国人と分かち合い、より多くの人が日本を身近に感じ、日本を理解してほしいと願っています。日中友好の促進のため、貢献したいと思います。

・B団(メディア)
  短くて長い8日間の日本の旅でした。短く感じたのは、色濃い日本情緒と温かいおもてなしで、時間があっという間に経ってしまったからです。長く感じたのは、日本の進んだ環境保全の理念と目新しい文化に触れたことで、時間の幅と奥行きが広がったからです。実り多い旅でした。
  道中、「こんにちは」、「ありがとう」の言葉が終始飛び交って、誰もが我が家に帰ったような気分にさせられました。郡上八幡や白川郷などでは、原始的な日本風景と文化に心を惹き付けられました。昔ながらの郡上踊りを踊るに随って、両国の友情も旋律に乗ったような気がしました。岐阜放送、岐阜新聞では、同業者と活発に議論し、互いに経験と意見を交わしました。両国のメディアは体制こそ異なるものの、メディアに携わる者として相手の真実を伝えることが自らの責任だという点で一致しました。また、日本の記者の「夜討ち朝駆け」の姿勢には脱帽しました。
  日本は街中どこもきれいで、道路が狭いとはいえ交通の秩序が良く、日本民族の秩序正しさ、配慮の細かさが印象的でした。
  プログラムを組み、有意義な体験をさせてくれた日本側実施団体、ずっと世話をしてくれたスタッフの皆様に感謝します。
  今回の訪問を通じて、今後の仕事や生活において、日本への見方が変わってくるのではないかと思います。また、日本にかかわる報道にあたって、より中立的で、客観的な立場を取ることができるのではないかと思います。

・C団(経済界)
1. 日本に対する認識が深まりました。日本は規律を重んじ、きちんとした礼儀のある国です。日本人は謙虚で礼儀正しく、日本の青年は活気がありエネルギッシュです。

2. 日本が伝統を維持して守っていることは学ぶべきことです。この度、私たちは清水寺や大阪城等、日本の伝統建築を参観し、和服や和食、日本の伝統的な旅館、友禅染めも体験しました。これらの伝統文化は観光資源となり、経済効果をもたらします。伝統の保護が経済効果につながり、また、伝統文化を外国に知らせることもでき、ウィンウィンの実現となるのです。

3. 日本青年との交流、大阪府の中小企業支援の視察を通し、日本政府が、いかに中小企業を政策上支援しているかがわかりました。また、日本青年の独立起業への熱意も感じました。

4. 日本人の仕事の緻密さが印象深かったです。訪問団の手配計画がしっかりしているだけでなく、一つ一つの見学時間など、手配が細かく、敬服しました。

・D団(教育関係者)
  日本訪問は2回目ですが、多くのことを学び、理解することができました。どの活動でも日本人スタッフの仕事ぶりや、心のこもったもてなしに感動しました。小学校、高等学校の児童生徒たちの笑顔は太陽のように輝いていました。日本人教師との合宿における活発なディスカッション、発表内容を協力して完成させた喜びも忘れることができません。学び、参考に値することが多々ありました。帰国後、今回の活動の感想を友人や家族に伝え、もし可能であれば彼らを日本に案内し、国内では体験できない驚きと喜びを自ら体験してもらいたいと思います。
  今回の活動の受け入れ団体とコーディネーターへの感謝の言葉は尽きません。最後に一言、ありがとうございました。

・E団(公務員)
  本日、日本側が企画した住民参加型のまちづくりに関する学習に参加し、とても感動しました。また、非常に啓発され、感銘を受けました。
  まちづくりに関して、非常に有益な財団の経験が紹介されましたが、私が最も注目した点は、単に行政に頼るのではなく、信託基金やバザーによって資金を集め、公共環境を改善していることです。十分な資金的保障の確保を目指すと共に、財団は、住民の自主的な参加を促しており、「全員参加」を合言葉に、皆が知恵を出し合っていました。また、細部にわたっても改善と調和が図られ、緑地や森林の保護、公共環境における自然の整備に注意が払われていました。これにより、より快適かつ安全で信頼性の高い地区が築かれ、住民の郷土に対する愛着が一段と高まり、地域社会の建設に積極的に参加するようになっていました。人間、街および自然の高度な調和と共生がとれた街の生活が生まれ、自然環境や文化遺跡の保護もなされていました。
  住民が作り上げた美しい庭はとても素晴らしいものでした。私は、その中から住民の美しい心と前向きに生きる姿勢を感じました。この学習で多くの事を学びました。中国における都市生活の構築に関する研究に対して、非常に有意義な経験となりました。帰国後は、機会を利用して日本の先進的な取り組みを皆に伝えると共に、美しい街を建設するため、身をもって実践し、努力していきたいと思います。

・F団(医療衛生)
  日本側の温かいご対応に分団長として感謝しています。北京での集合から短い間でしたが、団員たちとの連携も深まり、最後は家族のようになりました。中国に戻ってもこの関係は変わりません。団員の皆さん、規範に沿った行動をしていただきありがとうございました。
  また同様に、日本の事務局をはじめとする日本人の皆さんとの関係も深まりました。医療分野の方々とは今後の実質的な交流のきっかけになったのではないでしょうか。
  中国は急激な経済発展を続けていますが、今後予想される医療分野の問題で、日本との医療に関する交流は、とても重要だと感じました。明日、中国に戻りますが、今回の経験を活かし、日中の友好関係を深めていきたいと思います。ありがとうございました。

・G団(対日観光関係者)
  今回の日本訪問を通して、友好的な隣国に対する理解を深めることができました。旅行業者として、今までツアーの添乗で何度も日本を訪れる機会がありましたし、地方自治体やJNTOの招きで数回日本を訪問し、日本各地を訪れ、多くの日本人と交流してきました。
  しかし、今回の訪問が一番強く印象に残っています。まず、受け入れ側のコーディネーターの皆さんは、来日から帰国までずっと親切に接し、行き届いたサービスを提供してくださいました。この場を借りて皆さんのご尽力に感謝します。
  また、プログラムはきめ細かくアレンジされ、すばらしいものとなりました。特に、旅行関係の講義では、日本の多くの先進的な理念や経験が紹介されたので、私たちが帰国後、業務を進める上で大変参考になります。日本の大学生が都内の観光スポットを案内してくださいましたが、とても新鮮でした。京都、奈良の観光は一番強く印象に残りました。より多くの中国人に日本の歴史と文化を知ってもらうために、今後、京都・奈良を中国人観光ツアーに盛り込みたいと思います。
  最後に特に強調したいのが、農家民宿のことです。1泊2日という短期間でしたが、日本の農家に宿泊し、日本の一般家庭の生活スタイルや農作業等を体験することにより、素朴な農家の方々とすばらしい心の絆を結ぶことができました。農家の皆さんと結ばれた友情と中日両国人民の友好関係は今後末永く続くと確信しています。このような貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。改めて日本国民並びに日本側のスタッフ全員に感謝します。

・H団(司法関係者)
  交流団に参加した主な理由は日本に興味があったからです。世論調査では日本国民の中には中国に対し良い印象を持っていない人が多く、両国間の歴史問題の処理の態度について、一部の中国人は、日本は国家の責任が欠如していると考えています。今回訪日して実際に見聞きすると、日本社会は民主の範囲が広く、自由度が比較的高く、優れた国民性をもっていると感じました。もし再訪する機会があれば特定分野、特定都市の状況を理解したいと思います。また、今回は日本の司法概況、社会文化の風潮、勤勉で礼節を重んじる国民性を理解しましたが、今後は日本の裁判所の制度執行、国家の賠償制度を学びたいと思います。日中両国は政治的相互信頼を築き、経済、特に先端技術交流を深め、戦略的互恵関係の強化を促進する必要があると思います。

・I団(文化芸術)
  中国青年代表団の一員として、この度初めて日本を訪れたことに、興奮を抑えられません。あっという間に訪日期間が過ぎ去りましたが、名残惜しく思いながら、感想をまとめています。
  訪日の何日間で、以前から持っていた日本や日本人に対するイメージが大きく変わりました。まず、マナーに関してですが、非常に礼儀正しいと感じました。日本人は知り合いでなくとも微笑んでくれます。また、環境保護についていえば、どこも清潔で、環境を自分たちで守るという国民の意識が高いと感じました。そして、劇団四季の見学では、観衆に愛されてこそ、舞台芸術が成功するということに気づき、帰国後、その感想を周りの人たちに伝えたいと思いました。それから、世界をリードする日本の科学技術の高さは以前から聞いていましたが、先端科学館を見学してなお驚かずにはいられませんでした。
  最後に、日本の受け入れ側のスタッフの皆さん、お世話になりました。今後もこのような交流を開催し、両国の友好を深められたらと思います。そして、日本の青年たちも中国においでください。中国の文化を理解し、中国の国民の温かみも感じてほしいです。

・J団(少数民族)
  初めての日本訪問でしたが、考えさせられることがたくさんあり、収穫も大きかったです。
  到着すると、日本側のスタッフたちがとても温かく迎えてくれました。バスの運転手も私たち一人ひとりに対し挨拶をしてくれたのですが、このことがとても不思議でした。中国では、運転手が乗客に挨拶をすることなどありえません。古来より中国は礼儀の国と称され、ルールやマナーについての教育を重視してきたはずなのに、なぜ今日の中国には、そうしたルールも礼儀も残っていないのでしょうか。経済の発展が原因なのだとすれば、なぜ日本のような先進国で、こんなにも礼儀が大切にされているのでしょうか。考えさせられ、反省させられる出来事でした。
  もう一つ印象に残ったことは、商品のほとんどが「made in china」だったことです。これはどうしてなのでしょう。日本は国土が狭くて資源が少ないので、自国を守るため、外国の資源や海外で生産したものを大量に輸入しなければなりません。先進国は技術を輸出して経済を発展させ、発展途上国は資源を売って経済を発展させます。この「made in china」も別の角度から中国と日本の差異を考えさせてくれました。
  また、日本の道路は狭く、人口も密集しているにもかかわらず、渋滞はほとんど見られなかったことに気付きました。我国の北京はあれほど広くまっすぐな道がたくさんあるのにもかかわらず、渋滞に苦しんでいます。日本の道路では交通整理の警察すら見かけないのは、日本人が実によくルールを守るからでしょう。「赤は止まれ、青は進め」、一見単純なことのようにも思えますが、事はそう簡単には運びません。そう考えれば、中国の交通渋滞の理由について理解できるような気がしました。


 
  
   
 
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