公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度日本高校生代表団第1陣が訪中 北京・山東省・上海で交流

 
 

平成22年度日本高校生訪中代表団第1陣  -感想-
2010年6月9日(水)~6月15日(火)
 

中国を訪問して、本当にたくさんのことを感じることができました。中国の家庭へのホームステイでは、初めて会った僕に、とても親しく接してくれて、愛も感じることができました。「自分の家のようにくつろいでね。」「あなたは僕らの家族です。」という言葉が、少しも飾っていなくて、素直にうれしかったです。ホームステイ前は、ちゃんと話せるかや、笑顔で交流できるかなど、不安だらけだったけど、ホストファミリーみんなのぬくもりを感じて、本物の家族の一員になったみたいに過ごせました。とっても幸せな時間でした。みんなの気持ちが、ただただ嬉しかったです。日本に帰った今、改めて感謝の気持ちを感じました。一日だけだったけど、本当にありがとう。世界のみんながお互いを理解して、僕ができたような出会いや交流を、国同士でもできるようになったら、争いや戦争も自然となくなっていくのかなと思いました。今はまだまだ争いが絶えない世の中だけど、良い関係を築いていきたいという気持ちは変わらないと分かったから、本当の平和が訪れる日は必ず来ると思います。そうなることを僕は願います。
中国では、世界の広さをとても実感しました。土地の広さはもちろんだけど、人の生き方だったり、文化の違いだったり、うまく言えないけど、一歩外に出れば、僕の知らない世界がたくさん広がっているんだなと思いました。
同じ国でも人それぞれの生き方があって、日本よりも高いビルがたくさんある都会でスーツを着て働く人や、山に囲まれた地でヤギをつれて働く人など、色々な人がいたけど、共通して感じたことは、中国の人は生きることにまっすぐで、それは日本よりもどこか勝る部分があると思います。「日本人はとても一生懸命働きますよね。」とホストファザーが言っていたけど、日本は中国の良い面をもっと学ぶべきだと思います。そういった必死さが、急激に発展している今の中国を作っていることを理解して、経済において、他国に抜かれないように日本の経済発展だけのためだけに頑張るのではなくて、中国、世界の国々と一緒に一つの世界を作っていくことが大切なんだなと思いました。今回の交流を通して、それは不可能なことではないなと思いました。
この訪中を通して、たくさんのことを学べたとともに、世界との友好に関して、今までは客観的にしか考えられなかったのが、主観的に考えられるようになり、僕自身もまずは日中友好の架け橋となっていきたいと思いました。そのために、ホームステイも積極的に受け入れていきたいです。
今回の訪中に協力してくださったみなさん、本当に感謝しています。この貴重な体験を一人でも多くの人に伝えられるように努力していきます。ありがとうございました。        (京都府2年男子)

  
私は正直中国に対して、あまり良いイメージを持っていませんでした。経済発展が著しい一方で、経済格差が大きかったり、環境問題に消極的だったり、食品の安全管理がずさんだったり…。ただの旅行などでは、あまり自分から「行きたい」と思うような国ではありませんでした。
今回の訪中で、悪いイメージがぬぐえなかった部分もあります。乞食の人も見たし、衛生面の問題にも直面しました。でも、私の中で中国のイメージは大きく変わりました。それを変えてくれたのは、現地の人達の温かさでした。私がホームステイした家では、生徒以外の人は誰一人英語が通じませんでしたが、皆私を本当の家族のように優しく接しくれました。また、私はステイした時に、ステイ先のパートナーのおじいさんとおばあさんの家にも連れて行ってもらいましたが、そこでも二人は私をハグして、満面の笑みで、拍手までして迎えてくれました。その時はそれを何も考えずただ喜んでいましたが、次の日の晩、上海での歓送会で「中国の人達が日中戦争をはじめとする日中の対立、日本人がしたひどい事を忘れているわけではない」と聞いた時、思わず涙が出そうになりました。彼らの気持ちの葛藤、次世代でこその平和への願い、そういったものをその時初めて感じたからです。二人は本当に強い人達です。私は、二人の気持ちを絶対に無駄にしてはいけないと強く感じました。北京の中学校でも、思うように意思疎通ができたわけではなかったけれど、あの短い時間でも最後には「別れたくない」と思える程仲良くなれました。今もメールでのやり取りは続いていますが、本当に大切なのは「伝わる」ことではなく「伝えようとする」姿勢だということを強く実感しています。
また、京劇の鑑賞や学校交流での中国側からの発表では、中国の伝統芸能を重んじる姿勢や、その技術の高さに驚かされました。
この1週間、私は普通に日本で生活して、テレビやインターネットで見るだけでは絶対にわからないような、今日の中国のパワーを肌で感じました。また、日中の交流の歴史などもたくさん学びました。現代において、日本と中国がよりよい関係を築いていくことは、当事国同士にとっては勿論、世界にとっても重要になっていくと思います。この訪中で新しく出来た、国を越えた友達とも、一緒に訪中団として参加した日本の友達とも、ずっと交流を続けていって、いつか自分達が社会をリードしていけたらと思います。
最後に、本来なら人数上参加出来なかった私が中国へ行けるように取り計らって下さった皆さん、本当にありがとうございました。とても濃い1週間でした。                (京都府3年女子) 
 
 
今回の訪中を通して私が最も強く感じたこと、それは、国と国との結びつきの大切さです。以前、私は中国に対して、あまり良いイメージを持っていませんでした。マスコミの情報を過信しすぎていたために、中国と聞くとどこか少し危険な印象すら覚えました。今回私が訪中団代表に立候補した最大の理由は、中国という国を自分の目で実際に見て、真実を知るということでした。訪中が決まった時、喜びを感じると同時に、大変大きな責任を感じました。選ばれたからには、国の代表という自覚をきちんと持ち、現地で多くを吸収して帰国することを決意しました。
実際に私は中国で本当にたくさんのことを学びました。すべてにおいて初めて体験する事ばかりで、毎日が新鮮でした。そんな発見だらけの訪中の中で、私が最も印象に残ったことは、山東省でのホームステイです。山東省のホテルからバスに揺られること1時間半。その間私の頭の中はホームステイのことでいっぱいでした。ホストファミリーはどんな人たちだろう、どんな料理がいただけるのだろう、と期待する半面、たった1日とはいえ、本当にうまくやれるだろうかと不安に思う気持ちも小さくはありませんでした。
しかし、いざホストファミリーと対面してみると、そんな不安は消え去りました。私のバディーは私と同い年の少女でした。バスを降りた私を見るなり、彼女は私の手を取り、「こんにちは。」とやさしく微笑みながら話しかけてくれました。家に帰ってから、彼女は私をいろんな場所へと案内してくれました。近くの公園や湖、ショッピングセンター、半日という限られた時間の中で、本当にたくさんの貴重な体験をさせていただきました。
また、このホームステイをしたことで、中国独自の文化にも大いに触れることができました。客人を心からもてなそうとする意識の高さは、私たち日本人にとって、学ぶべきことであると感じました。ホームステイという形の中での異文化交流は、私の中に新たな価値観を生み出しました。国は違えども、同じアジアの中で生活する日本人と中国人です。歴史的に振り返ってみると日本は中国からとても多くのことを学んできました。今、こうして日本という国が存在しているのは、中国があったからといっても過言ではないでしょう。中国は日本にとってそれほど大きな意味を持つ国です。訪中団代表として中国を訪れ、私は中国に対して、以前とは相反する印象を持ちました。中国は素晴らしい国です。
私はこの体験で得たことをいつまでも忘れることなく持ち続け、日中間の一派な懸け橋となるよう全力を尽くしたいと思います。その懸け橋を今よりもっと多くの人々が渡り、それぞれに親睦を深めていくこと、そしてやがてはその懸け橋が一本の大きな道となること、それが真の日中友好であると私は考えます。                                               (京都府2年女子)
 
私は6月9日から15日までの7日間、平成22年度日本高校生訪中代表団第1陣の一員として、和歌山県と京都府の学校からは45名ずつ、先生方も加えて合計100名で中国へ訪問しました。その6日間は実に楽しくてあっという間のことでした。
中国はとても車が多くて、日本は歩行者優先ですが中国では自動車優先なのだと驚きました。また2日目の万里の長城に向かうバスの中で、バスガイドから中国は急に自動車が普及したこと、そのためまだまだ交通マナーの教育が行き届いていないということを知りました。当日は交通渋滞により短い時間の中での見学となりました。また残念の曇り空で頂上を観る事は出来ませんでしたが、こんな急な山道に昔の人々はよく建てたものだと感動しました。中国の歴史は本当に長く深いものなのだと、実際に沢山のところを訪問して感じました。
しかしやはり一番心に残っているのはホームスティです。お世話になった家族の女の子は英語がとても流ちょうでしたが、ご家族は英語が話すことが出来る方はおらず、どのようにして会話をすればいいのか分かりませんでした。しかし同じ時間を共有している中で、ジェスチャーや表情で簡単な受け答えが出来ました。英語が通じなかったら身振り手振りで何とかしようと心に決めていましたが、実際に言葉が通じない人に自分の伝えたいことが伝わったとき、うれしさと安心感が込みあげました。日本の事にも興味を持っていて、メジャーなものでは、寿司、桜。または歌手・映画・アニメなど話が盛り上がりました。向こうの高校生に聞きたかったことは、全部聞くことが出来たので満足ですが、一つ後悔があります。それは私が事前に中国の歌手や俳優を調べていなかったことです。今度もしまた外国へいく機会があれば、その国について下調べを必ずしようと思います。その国の通貨や文化を知っていなければ、知らず知らずのうちに日本の恥を晒してしまったり、損をしてしまうということを痛感しました。
今回、出会った中国の方全てに私が共通して感じたことは、自分が中国人であることにとても誇りを持っているということです。また自分が自分であることに自信を持っていると思いました。最近私たち日本人には“愛国心”というものが欠如しつつあるのではないかと思います。こういった面では、日本人は見習わなければいけません。
この中国訪問でたくさん歓迎会を催して頂きました。その中で私たちは「将来の日中友好の架け橋になってもらいたい」という強いお言葉を掛けられました。私の夢は国際的な場面で活躍することです。今回のことはその夢に、強いアプローチへとなりました。この経験を無駄にしないようにより一層勉強に励みたいです。また、この素晴らしい経験はぜひ後輩たちにも経験してもらいたいです。(和歌山県3年女子)
 
7日間の中国での滞在でしたが、いろいろな観光スポットに行き、ホームステイや学校交流をして、たくさんのことを学び、いい経験ができました。やはり、以前に聞いていたことであっても、実際に自分の目でみてみると驚かされるようなこともたくさんありました。
その中でも特に一番印象に残っているのは、中国の交通マナーです。歩行者は赤信号でも全く気にせず横断していきます。車がきていても関係ありません。ガイドさんが「勇気優先」と言っていましたが、まさにその通りだと思いました。常にクラクションもどこかで鳴り響いています。また、車の運転手は、車線変更をするときに合図のランプを出さずに走っていきます。まるでレーシングゲームでした。僕のホームステイのお父さんは特にそうで、車に乗せてもらっていて少し怖く感じました。
ほかに驚いたことは、やはり人が多いなと思いました。朝の通勤時間の自転車量やバスの混みようにもびっくりしましたが、上海万博に行って改めて人の多さを感じました。常にお祭りの中を歩いているような感じでした。
また、ホームステイ先の子に姉がいるといわれて驚きました。今、中国は一人っ子政策をやっているはずなのにどうなっていたんでしょうか。その時は聞けませんでしたが、今度メールをしてみたいと思います。 僕は中国に行く前と行った後では、やはり中国に対する印象が変わりました。以前は日本のことが嫌いな怖い国と思っていましたが、いろんな中国の人に優しく接してもらって、いい印象にかわりました。同世代の中国の友達が出来て、これからも交流を続けることでもっと中国のことをよく知ることができると思います。中国と日本のために自分が出来ることを探していきたいと思っています。
                                         (和歌山県2年男子)

 まさか私が高校一年生で中国へ行き、それが初めての海外旅行になるとは思いもしませんでした。私が中国に抱いていた印象は、環境がよくない、食品問題などで信用できない、中国人は怖い、などという何の根拠もない、という勝手なものでした。 ところが、実際に現地を訪れてみて、私は自分がそんな風に勝手な想像で、中国という国を知っているかのような顔をしていたことを恥ずかしく思いました。私が自分の目で見た正真正銘の中国という国は、とても素晴らしい国でした。歴史を重んじていて、自国の文化を大切にし、とても活気がありました。環境を良くしようと多くの植物が植えられていました。そして、学生たちはとても勉強熱心で、”今自分がやるべきこと”をしっかりと認識し努力していました。私は中国のGDPが急速に成長したり、世界における学生の学力順位が上がったり、今、世界に注目されている理由が何となくわかった気がしました。
私たちも、日本の学生たちも、中国の学生を見習うべきだと思った。私たちにはどこか、本気で頑張らない、出来るのにやらないといった面があると思います。このままではどんどんと中国の学生たちに差をつけられていくでしょう。私は中国へ行って、一生懸命頑張ることの大切さを学んだ気がします。そして、中国人の温かさや優しさもこの肌で感じることが出来ました。
その反面、中国が抱える問題も一部ですが、目の当たりにした気もします。私がお世話になった、裕福なホストファミリーの家からほんの少し移動すると、ダンボールに包まって寝ている人たちの集団を見かけました。経済格差の大きさを思い知らされました。日本と中国、お互いの国がそれぞれたくさんの問題を抱えています。これから双方の国がどう変化していくのか、私でもひとつ言えることは、中国と日本は互いになくてはならない存在であり、切っても切り離せない関係にあるということです。私たち高校生が後を引き継いで、日中友好関係の持続と発展に努めなければならないのだと改めて認識しました。今回の体験を生かし、周りの中国に偏見を持つ人たちを減らしていくように努めようと思います。
最後になりましたが、今回このようなチャンスを与えてくださった主催者の方々、日中友好会館の方々、応援してくださった先生方、本当にありがとうございました。今回の体験を決して無駄にすることなく、日本の高校生として胸を張って、また中国を訪問できることが出来るように、私は今、目の前にあることに対し、懸命に努力し、精一杯のことをすることをお約束いたします。       (和歌山県1年女子)


 

 
 
 
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