公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度日本高校生代表団第3陣が訪中  北京・湖北省・上海で交流

 
 

平成22年度日本高校生訪中代表団第3陣  -感想-
2010年12月7日(火)~12月13日(月)

私は今回の訪中で日本と中国の文化の違いを知ることができ、日本の良さを再確認するとともに、私たちの日本が中国に見習うところもたくさんあることがわかった。私が見つけた日本の良い点はとにかく清潔な点だ。日本は先進国の一つだが、中国のように空が霞んで見えることはない。中国は急速な発展を遂げたために、汚染を防止する所まで至らなかったのかもしれないと思った。
日本は空気が澄んでいるし、道端にごみが落ちていることもあまり多くない。中国は住人のマナーも悪く、食べ終わった後の空の容器などを平気で投げ捨てる人もいて、日本では考えられない行為であり、やはり日本は住みやすい国だと思った。
逆に中国に見習うべき点は、中国の人はみなフレンドリーで親しみやすい人が多いという点だ。中国を訪れる前は、中国人は愛想がない人ばかりだろうと思っていたが、私たちが交流した人たちは全員、笑顔で迎えてくれた。言葉の壁などで感じていた不安は一気に無くなり、私も笑顔になれた。日本人は親切などと言われることもあるが、初対面などではとてもよそよそしい時があり、親しみも感じにくいと思う。中国人はとても明るくて、いつも笑いがあって、優しくて逆にこちらが戸惑うほどだった。学生たちはとても頑張り屋で英語が堪能で、日本の学生も見習うべきだと思う。私も休日に1日10時間くらい学習してみようかと思った。暗い日本は今こそ陽気な中国人に習うべきだと思う。
私は初めての海外だったが、先入観というものは良くないものだと分かった。中国に行く前まで悪い印象しかなかったが、実際訪れてみると人々はみな温かくて、また来たいなと思った。今の日中関係は決して良くないけれど、そんな時こそ訪れるのもいいのかもしれないと思う。今回の訪中で私は人の優しさと日本の良さを発見できた。貴重な体験としてずっと持ち続けたい。(青森県2年女子)


急速な経済発展により「世界の工場」から「世界の市場」になり、世界中から注目を集め国際大都市へと変貌をとげている中国に対し強い興味を持った。
以前訪れたことのある北京や上海も更に交通網が発展しており、驚くべき技術革新に中国のパワーを感じずにはいられなかった。遥かに続く壮大なスケールの万里の長城に圧倒され、多くの皇帝が君臨した紫禁城においては繁栄を誇った歴代王朝の栄華が感じられた。
しかし最も印象に残ったのは何といってもホームステイである。首都であり政治・文化の中心地である北京と比べ、車窓から見た武漢の道に少しだけ驚きと戸惑いを感じた。期待に胸を躍らせていたホームステイだったが、武漢に入るとなぜか緊張に変わった。かつての日中戦争など歴史の事実を重んじていると聞き、また、現在日中の関係が好ましくない状況にある中で軽率な行動をしてはいけないと心に留めておこうとした。けれども、ホストファミリーが温かく迎えて下さり、訪中以前に騒がれてきた問題は私の中で払拭されていた。
ホームステイでは、親戚や友達も集まりみんなで私を歓迎してくれた。私の拙い英語に笑顔で答えて下さり、食卓に並べられた沢山のごちそうを囲んで会話が弾んでいると、国境を越えた心の融合を肌で感じた。交歓会の時、ホストマザーに「これから武漢はあなたの第二の故郷です。」と言われたのが何より嬉しく感激した。二泊三日という短い滞在だったのに、心からのもてなしを受けた故、別れは辛すぎた。込み上げた涙につまったホストファミリーの笑顔と思い出はこれから先、一生忘れることはないだろう。離れていても互いの仲がずっと続き、いつかまた会えることが私の夢の一つとなった。
有意義で貴重な体験となった今回の訪中を機に世界中の人々とコミュニケーションが図れるよう勤勉な中国の高校生を見習い、英語力を身につけていかなければならないと思った。また、交流を通して政治的・経済的問題を乗り越え、手と手をとりあえる関係であることを望み、日中間、そして世界の橋渡しにつながれば、と切に願う。
最後に、お世話になったすべての方々に感謝の意を込め御礼を言いたい。ありがとうございました。謝謝!                                           (青森県女子1年)


今回の訪中に参加するまで、最近の中国に対して、オリンピックや万博の開催地となり、国として発展してきている反面、著作権や食品など色々な問題を抱えているという印象がありました。そこで、違う視点から中国を見つめ直せればいいなと思い、第三陣に参加しました
日程には万里の長城や天安門広場、黄鶴楼など中国のさまざまな観光スポットを回るというものもありましたが、やはり一番心に残ったのはなんといってもホームステイです。最初は乗り気ではありませんでした。ホームステイ先の李段君やその家族と会って一日目は言葉が通じず憂鬱でした。しかし、二日目に李段君とそのお兄さん、お父さんと武漢の散歩に出かけた時、皆がことあるごとに気に掛けてくれて、本当によくしてもらいました。お土産もこれでもかというくらいもらい、心配と不安でいっぱいだった僕は人の優しさに触れ、泣きそうでした。始まる前にはあんなに長いと思っていた三日間があっという間に過ぎていきました。出発は朝早く、来るときとは逆に、もう少し一緒にいたいと思えるようにまでなっていました。別れるときは笑顔で、と決めていたのに、いつの間にか周りのみんなと号泣していました。言葉では伝えきれるとは思っていませんでしたが、泣きながら「ありがとう」と何度も言って別れの時を過ごしました。
今回の訪中では当初の目標を達成できたと思います。当たり前ではありますが、自分の知らない場所にも人は住んでいて、少し違う文化の中で生活を送っているということを改めて実感しました。さらに、言葉は通じなくても人は繋がることは出来ることを新たに知りました。訪中前、比較的あまり良くないイメージの中国でしたが、それは国という単位のもので、基本的に暮らしている人々とは関係ないものだと思います。最後にこのような機会を作っていただき、支援してくださった方々に感謝しています。謝謝!
(青森県男子1年)
 
 
この訪中で一番印象に残ったのは武漢でのホームステイだった。私のホストファミリーはほとんど中国語しか話せず、最初会ったときはどうしようかと思った。しかし独学で学んでいた片言の中国語でコミュニケーションをとったり、ショッピングセンターで一緒に買い物をしたりカラオケで歌っているうちに距離はどんどん縮まっていった。今まで3回ほど中国に行ったことがありそれなりに中国については知っているつもりだったが、このホームステイで新たな驚き、経験を得られた。自分の中での価値観、中国に対しての見方が変わった。同年代の高校生と共に過ごすことで彼らが何に興味があり普段どんな生活を送っているのかを知ることができ、以前から中国に興味を持っていた自分にとっては見るもの聞くもの全てが新鮮だった。
日本では中国に関して最近ネガティブなニュース(尖閣諸島問題等)が流れることが多く、少なからず日本人の中で中国について悪いイメージを持つ人はいるだろう。しかし皆が思うほど中国は悪い国ではない、いやむしろ良い国だ。今回の訪中でそれを確信できた。ホームステイした家族の皆さんはとても温かく私を迎え入れてくれたし、訪問した各学校でも温かい歓迎を受けた。「戦略的互恵関係」のもと日中はお互いパートナーとして歩んでいくというが、何も「戦略的」でなくとも日本と中国は利害関係抜きでの友好関係は築けるのではないだろうか。
今回の訪中は中国を見直し、また自分の価値観を見直す良い契機となった。この訪中で感じたもの、体験したことを出来るだけ多くの人に伝えたい。それが私達訪中団に与えられた使命でもあると思う。最後に訪中代表団に選ばれたことに誇りを感じるし、この日中青少年交流がこれからもずっと続くことを願ってやまない。                                (兵庫県2年男子)
 
 
一泊二日の中国訪問で一番印象に残っているプログラムはやはりホームステイである。それまでの学校交流などのプログラムでは日本人同士で行動することが多く、そのため相手の言葉が聞き取れなかったときなど少々他人に頼ってしまっていたところがあった。しかしホームステイでは否が応でも自分からコミュニケーションを図りにいき、ホストファミリーとの間に生じる言葉の壁を自ら取り除かねばならない。ホストマザーとホストファザーには英語が通じず、中国人高校生との間では私が感じる思いの7割程度の思いしか英語で伝えることは出来なかったが、その分言葉が通じた喜びというものは大きかった。7割の感情しか伝えられなくても、自分の英語が外国でも通じるということが私にとってなによりも喜ばしいことであった。ホストファミリーとの交流でコミュニケーションのあり方を考えさせられ、相手の目を見て会話をすることの大切さに気付かされた。ホストファミリーは私の話を熱心に聞いてくれ、滞在している間とても親切に接してくれた。
百聞は一見に如かずとは言うがまさにその通りである。訪中前にいくら中国の事を勉強しても、中国人が持つ抗日感情にたいする私の考えはひどいものであった。しかし現地で人々と交流することにより、彼らの優しさ、誠実さ、真面目さを直に感じることが出来た。このことは私の中の中国人像を大きく変えるきっかけとなった。訪中で学んだ多くのことは日本にいるだけでは経験出来ないことだと思う。また青森県の高校生とも交流を図ることにより、日中間の文化の違いだけでなく、県や学校そして自分自身についても考えさせられる良い機会となった。今後の自分自身の課題としては自分の英語力をさらに高め、自分の思いすべてを英語で表現できるよう勉強に励みたい。そして3、4年後もう一度ホストファミリーと出会うまでに、初歩的な中国語を話せるようこれから努力していきたい。              (兵庫県1年女子)
 
 
今回の訪中団に参加するまで、私の中での中国のイメージは、正直少し怖い国、という印象だった。それはニュースや新聞などで頻繁に報道されている内容が、どれも中国という国が日本に対して攻撃的な意思を持っているかのような意味を示唆させるものばかりだったからだ。だから私が今回の訪中団に参加した際も、周りの人たちには今中国に行って大丈夫なのかと心配されたことも少なくはなかった。だが、実際行ってみると、どうだろう。日本人だと分かれば嫌な顔をされる?公園で会った若い男性は、私が日本人だと知っても笑顔で挨拶をしてくれた。言葉が分からないのが怖い?普通科で、英語コースの子達に比べたら拙い英語しか話せず、上手く意思を伝えられずにもどかしい想いをしていた私に、ホームステイ先の家族の人たちは笑顔で大丈夫だよと言ってくれた。中国の人たちがみんな日本人を悪く思っているなんて、そんなことはある筈がなかったのに。
確かに文化は違う。食べ物の味付けや道路の歩き方には驚いたし、公衆トイレにはやはり戸惑った。だが、実際に行ってみて分かったことは、中国という国は日本人が一般的に考えているほど近寄りがたい国ではないのだ。そこにはたくさんの人が住んでいて、その人たちの数の分だけ、それぞれ違った考えを持つ人がいる。「国」、という大きな括りで物事を捉える危うさを、私は今回の訪中で身をもって痛感した。
どんな国にもそれぞれの歴史があり、文化があり、誇りがある。私たちが他国を捉える時、その内容がどうであれ、そのことを決して忘れてはならないのだと、今、私は訪中を終えて思う。
(兵庫県3年女子)


 

 
 
 
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