公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度香港・澳門高校生訪日団が来日 青森・埼玉・千葉・東京・長野で交流

 
 
 

香港・澳門高校生の感想

【香港高校生】
ホームステイはわずか2日ではありましたが、ホストファミリーととても仲良くなることができました。初めて家に着いた時「きれいで広い家だなあ」と思いました。街中から離れていて、周囲の景色は絵のように美しかったです。夜はホストシスターの友達もやってきて、一緒にWiiで遊びました。外に星を見に出かけときは、胸が熱くなるような気持ちになりました。次の日、わざわざご近所の方が来てくれ、浴衣を着せてくれました。近くの小川原湖に行き、お参りもしました。どの体験も嬉しく、ドキドキするものでした。ホストファミリーは本当に賑やかで、温かかったです。

学校での交流も忘れることができません。日本の学生生活を実際に経験することができました。一番印象に残っているのは、掃除を一緒にしたことです。香港では学校で掃除の時間はありませんが、これは学生の責任感を養い、クラスの団結心と友情を強める効果があるのではないかと思いました。

今回の活動でたくさんのいい思い出ができました。いろいろな観光地を見学し、日本について知ることができました。特に神社の参拝では、ガイドさんの説明を聞き、一人5円ずつのお賽銭を入れ、しきたりに倣って願い事をしました。この参拝で日本の伝統、歴史、文化の特色、神社ごとの建築の特徴を知ることができました。さらに中国の古代建築との比較により両者の共通点、また、細かいところでの相違点を発見し、両国の古代風俗を理解することができました。私たちは今回、外務省や国会議事堂といったツアー客が行かないような場所も訪れることができ、貴重な経験となりました。私たち青少年が異なる政治体制に触れて視野を広げることは意義深いです。今回の活動を通して、文化的な交流にとどまらず、政治・経済の分野でも新鮮な経験ができました。              (香港 3年 女子)

日本人は環境に対する意識が非常に高いです。商店、自動車、教室内いずれもエアコンは25℃に設定され、外で出したゴミは持ち帰って自分で処理し、ゴミは分類して捨てます。これらはみな日本の環境政策が非常に成功していることを表しています。また、日本民族の自律心と規範意識の高さが見てとれ感心しました。

ホームステイ先ではとても気持ちよく過ごしました。お母さんは焼きそばやてんぷらといった日本らしいメニューを作ってくれました。食事の後はお父さん、お母さんとおしゃべりをし、僕は香港での生活や日本の印象について話しました。2人の英語はあまり流暢というわけではなかったですが、とても楽しかったし、親しく接してくれました。次の日、おじいさんが車でやって来て、あちこちへ連れて行ってくれました。果樹園でさくらんぼを摘んで食べたのは味わい深かったです。特に印象深いのは神社で昼ご飯を食べたことです。静かな神社の木陰の下で、日本風のお弁当をいただくのは何とも言えない趣がありました。今でも懐かしく思います。別れの前に、おじいさんがたくさんの名産品や記念品を買ってくれ、まるで自分のおじいさんが贈ってくれているような気がしました。逆に自分は皆のために何もできなかったと申し訳なく思っています。僕は、僕たちの友情は時間がたっても消えない、また、距離をも超えることができるものだと信じています。今回得た縁がいつまでも続くよう願っています。             (香港 3年 男子)

ゴミ処理場、水産科学館、蕪島、遊覧船、農場等を見学し、日本の環境保護と生態保護分野における努力について理解することができました。こうした問題を重視し、さまざまな政策をとっていることに感心しました。創造力と科学技術を融合させ、実用的な研究を行っている点が素晴らしいと思います。

青森公園や神社では、日本の祭日、習俗、信仰といった伝統的文化について知ることができ、どれも新鮮で、興味深く思いました。

都立桜修館中等教育学校での交流では、授業の見学に加えて弓道部での体験もさせてもらいました。弓道は中国の“箭芸”とよく似ていますが、日本の弓は人の背丈よりも長く重かったです。矢を放つ時の姿勢は荒々しくないどころか、優雅で文化の香りがします。弓道部の学生は忍耐強く私たちを指導してくれました。

ホームステイでは日本の料理に挑戦させてもらいました。ステイ先での3食全て、お母さんに教えてもらって私が準備しました。たこ焼き、お好み焼き、クッキー、パン、サンドイッチ、巻き寿司を自分で作り、日本人の食文化を学んだだけでなく、日本風の食べ物の簡単な作り方を覚えました。ホストファミリーとは散歩をし、青森郊外の自然や買い物を楽しみました。着物を着せてもらい、たたみ方も学びました。布団を敷くこともできるようになりました。こうしたことから日本人の生活を知ることができました。ホームステイは忘れることのできない思い出です。親切で温かい日本の友人たちと知り合えたことを嬉しく思います。
(香港 3年 女子)


【澳門高校生】
ホームステイや学校での交流は、日本滞在の中で、最も素晴らしい思い出です。私とホストファミリーはそれまで地球上の全く違う場所で、全く違う生活を送っていたにもかかわらず、あの日、幸せなことにあのご家族と出会い、まるで本当の家族のように打ち解けて時間を過ごしました。おしゃべりをしていただけで、特に日本らしい特色がある場所を訪れたというわけでもないのに、一生忘れられない夜となりました。それまで、日本の家庭に泊めてもらうなんて考えたこともなかったですが、彼らの思いやり、親切さに触れ、人と人との何とも言えないつながりを感じました。わずか1日一緒に過ごしただけなのに、別れの時には涙をこらえることができませんでした。人間同士のつながりが、これほどシンプルで深いものだとは思ってもみませんでした。一晩にして一生消えることのない熱い友情を育むことができたのです。これこそ今回の滞在の中で最も心に残った経験です。人間にとって最も大切なのは人とのつながりです。見知らぬ人から友達へ、彼らは私にとって一生の友達になりました。

私はこれまでずっと澳門という小さな町で育ってきたので、今回大都会・東京を訪れ、日本人の生活習慣を目にし、世界中にはいろいろな人間がいることを知って視野が広がりました。世界の大きさ、広さを知ったのです。これまで経験したことの無い、また、小さな澳門ではできなかっただろうさまざまな素晴らしい経験ができました。日本政府がこのようなチャンスを与えてくれたことに感謝します。澳門に戻ったら、家族や友人、先生に今回の経験を話し、日本での忘れがたい思い出を伝えたいです。                     (澳門 2年 女子)

日本の学生は親切でフレンドリーでした。言葉は通じなくても、英語で交流し、すぐに友情を育むことができました。また、ホームステイ先では家族みんなが僕を歓迎してくれ、学校もステイ先も、まるで自分の学校、家族であるかのように感じられ、温かい気持ちになりました。学校では一緒に数学と古典の授業を受け、コンサートもありました。古典の授業では、先生に言われて僕ともう一人の学生が中国語で教科書の文章「先ず隗より始めよ」を朗読しました。とても不思議な気持ちがしました。初めて学校に行ったとき、ステイ先の学生が彼の所属するバレーボール部で一緒に練習してみないか、と誘ってくれました。チームメートは皆とても親しく接してくれ、まるでずっとそのチームの一員だったかのように感じました。長野県諏訪実業高校では、日本の学生と一緒に地理の授業を受け、弓道を体験しました。中でも弓道は僕にもてなしの心、努力を惜しまない、正しいと思ったことを貫く等の日本民族の長所を教えてくれました。

日本滞在を通じて、日本がなぜ世界の大国となれたのかを理解することができました。教育の重視が現在の日本人の教養の高さ、清潔で美しい都市と居住環境、豊富な人材を育てました。勤勉な民族性こそが、日本が深刻な危機を乗り越えてきた原動力なのでしょう。また、日本人のもてなしの精神、礼儀正しさは、訪れる人々にまるで我が家に帰ったかのような落ち着きを感じさせてくれました。
    (澳門 2年 男子)

日本高校生の感想

「国境を越えて」
初めは、言葉が通じないから大丈夫かなとか、初めて会うのに話できるかなとか、不安がいっぱいでした。でも実際に会ってみたら、同じクラスの子と何も変わらなくて、すごくいい人たちでした。会ったばっかりはお互いに緊張していて、会話もあまりはずまなかったけど、だんだん緊張もほぐれてきました。授業参観では、私たちには思いつかないような質問がいくつも飛んできてすごく新鮮でした。澳門の高校生の目がすごくキラキラしていたのが印象的でした。華道の部活動の時間には、みんなが興味を持って活動に取り組んでくれたのがすごくうれしかったです。持ち帰れるようにプレゼントした花瓶は、みんながとても喜んでくれました。
初めての経験で、私たちも学ばせてもらうことがたくさんありました。国を越えての交流は、不安もたくさんあったけど、それ以上に自分の身になる経験でした。私自身、とても楽しく、充実した時間になりました。今後も国を越えての交流に参加していきたいと思います。ありがとうございました。                          (長野県 3年 女子)

「差」
それは圧倒的であった。そして風の如く去って行った。わずか40分。しかしその間でも溝を感じた。私は香港からの高校生に日本の伝統“Kendo”を教える(体験してもらう)ことになり、ある種興奮していた。

― 思えば3年前。中国へ行った。北京ではあったが、“差”を感じた。言語能力のである。相手はずっと年下の中国人。だが、かなり落ち込んだ。相手の英語が分からない、通じない。いつか雪辱を晴らす。そう胸の中でつぶやいた。―

やがて高校生たちが訪れた。驚いた。身長がまず高い。次いで指示に対して、“はい”。ん?日本語?

しかし、やはりそこも溝はあった。道着の試着体験をしてもらう時、自らの単語力のなさに閉口した。幸い、相手は自分の意を汲んでくれたために通じたが、雪辱、英語の通じないあのくやしさは、晴らせた気はしなかった。

ここまで書いていると、まるで今回の交流、嫌なもののように思われるかも知れないが、それは違う。言語能力の差を痛感した。それだけでも将来、大人になるまでにやるべきことは自ずと見えてくる。未来に向けてのターニングポイントになり得る、素晴らしい体験だった。
(東京都 2年 男子)

「交流会を終えて」
交流会を通して、私はたくさんのことを学びました。私はこの交流会で、司会という大役を務めました。異国の生徒との交流すら滅多にない経験なのに、その上、会の空気を作り上げるという仕事は私にとって初めての経験であり、とても貴重な経験になりました。本番直前は足が震えました。正直自分に評価を付けるとしたら、とても低い評価になると思います。あらかじめ全体の流れを相手に渡しておくべきだったこと、もっとゆっくり聞き取りやすく話すこと、ここで失敗して学んだことは、次に生かせることばかりです。その後の日本文化体験の時間では香港生とたくさんコミュニケーションをとることができました。剣道を体験しているみんなは1人1人がとても楽しそうでした。やっぱり、体を動かして楽しいと思うのは、言葉が通じなくても共通なのだと感じました。ある子達とは、好きな日本のアーティストの話をしました。好きなアーティストが同じで嬉しかったし、歌も言葉が異なっても共通するものがあるんだなと思いました。また、ある子に訪日の理由を尋ねると、日本の文化を知り、日本の高校生とコミュニケーションをとるため、と言っていました。私も、彼らが日本に来て、この筑波に来てくれて本当によかったです。

交流会を通して、たとえ言語や文化がちがっても、同じ人として、共通し合えるものはたくさんあることに気づきました。今回の経験を生かして、もっと積極的に外国人との交流をしていきたいと思いました。彼らにもまた会いたいです。          (埼玉県 2年 女子)

「澳門生がやってきた!」
前回の北京からの留学生に引き続き、今回も私は生徒を受け入れました。受け入れた生徒とは二日間しか過ごすことができませんでしたが、澳門のことについてたくさん学ぶことができました。例えば彼はずっと「日本の気候はとてもいいね。澳門は湿度がひどいよ」と言ってました。そして彼とは共通の話題が多く、話していると自然と楽しくなりました。

それだけではありません。私は留学生からチャレンジすることの大切さも学びました。彼は常に何に対しても積極的で、部活の練習したい?筋トレ大変だけどやりたい?と聞くといつも「Yes I do!」と返してくれました。日本の生活を体験してみたいという気持ちが強く伝わってきて、私は凄いなあと感じました。たとえやったことがなくても「やる!」って言える彼の心の持ち方を私も持つべきだと思いました。

受け入れの二日間はあっという間に終わりましたが、その二日間兄弟ができたみたいでとても楽しかったです。このようはチャンスがあったらまた受け入れたいと思います。
(千葉県 1年 男子)

「謝謝!!」
この話を聞いた時、とても興味があったけど、不安もあり、あやふやな状態でした。受け入れが決まった時は、とても不安と緊張で胸がいっぱいでした。でも、私が受け入れた女の子はとてもフレンドリーで笑顔で話しかけてくれました。英語で話すつもりで心構えしていたけど、初めて話してくれた言葉は、かたことな「はじめまして」でした。私は、他の国の人が日本語で話してくれたり、自分も英語で会話することにとても楽しさや嬉しさを感じました。お互い最初はコミュニケーションを取るのに苦労しましたが、話が通じた時は相手に近づけたと感じ、うれしかったです。彼女から、たくさん香港のことや自分のこと、学校のことなどを聞いて、お互いの文化の違いを知ることができました。1番印象に残っているのは、「香港や中国の人は、みんな日本のことが好きです。でも日本の人は中国の人のことをあまりよく思っていない」というのを聞いて、私は、完全に「違う!!」とも言えず「そうだ」とも言うことができず言葉が詰まってしまった。否定できない状況で私はとても悲しくなった。このようなときに何て言えばよいのかなど、伝えたい言葉をどう表現すればよいのかと考えました。伝えたいことが伝えられないもどかしさをこれからも忘れません。私はこれから語学系の大学に進学したいと考えています。この日のことを忘れず、一生懸命に学びたいと強く感じました。彼女から学んだことはとてもかけがえのないものになりました。1泊2日というとても短い間でしたが、別れるときにはとてもつらく、とても悲しかったです。最後に「ありがとう」と交わしあいました。もしまたいつか彼女と会うことができたら、言えなかった事や、いろんなことを話せるようになって会いたいです。このとても貴重な経験は、私の将来の夢へと大きく前進させてくれました。本当にありがとうございました!!                (青森県 3年 女子)

 
 
 
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