公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
  平成22年度中国国家行政学院公務員訪日研修団 感想  
 

(国家電力監督管理委員会参加者)
今回は中国国家行政学院公務員訪日研修団に参加し、レクチャーや日本の公務員との交流、政府、企業及び各種の設備の視察等を通じて、日本の伝統的・現代的生活を自ら体験し、公務員制度・サービス規程・モラル等について理解することができた。日本政府の行政管理システム、省エネ政策、国民の節水意識や環境保護意識及び防災減災意識等の向上政策、中日関係の歴史と現状、日本経済と文化、景観の美しさ、社会秩序、礼儀正しさ、ビジネス・食文化、生活習慣等についても体験できた。以下は感想をまとめたものである。

(1)日本政府は業務効率が高く、実務重視の姿勢を持ち、クリーンである。よく整備された公務員制度、明確な服務規程、倫理規定により効果的に管理監督を行い公務員の不正行為を防止している。

(2)国家公務員は積極的で向上心があり、強い責任感を持ち、サービス意識も高い。職業モラルを守り、勤勉である。我々に対しても親切で礼儀正しい態度であった。

(3)社会の調和が取れていて秩序がある。国民のマナー意識が高く、主体的に社会規範に従っている。公共の場所は安全・清潔で落ち着いている。都市においては歴史と現代性が調和しており、都市の発展を支える公共交通インフラが整っており、交通の便が良い。

(4)社会全体の環境保護、省エネ、防災意識が高い。政府が資源不足、国土の狭さ、地球温暖化、自然災害の防止等に対応するために実施している政策は社会の発展の方向性と合致しており、効果的である。
(5)日本の伝統と近代化は比較的調和することができている。経済、科学技術及び文化は発展しながらも、伝統的要素を継承している。
(6)都市の緑化率が高い。空気がきれいで、環境が整っており、清潔感がある。各種の標識・案内板が分かりやすく用意されており、雑多な商業広告が少なく、建築の雰囲気や色調にも統一感がある。
(7)日本人は情緒が安定しており、礼儀正しい。公共の場所では他人に迷惑をかけないように気を使っている。
(8)今回の研修スケジュールは綿密に立てられており、内容も豊富であった。
(9)団員は皆主体的に規律を守り、中国公務員にふさわしい態度で過ごした。
(10)日本側の参加者が中国に対する認識を深めるようことができるよう努力し、深い友情を結んだ。また、今後の交流を一層推進するための基盤を作り、研修目的を達成することができた。

(浙江省参加者)
国家行政学院でのMPA学習の最終学期に、大変貴重な訪日研修の機会をいただいた。共同主催者・日中友好会館による、心のこもった手配のおかげで、8日間の研修で多くの収穫を得ることができた。

(1)今回の研修は、重要な学びの機会となった。日本側主催者が用意してくれた研修スケジュールは、非常にハイレベル、内容豊富かつ体系的なものであった。私が重点的に学んだのは日本公務員の基本的な制度である。早稲田大学での資源・産業政策に関する講義や、水政策についての講義を受け、また、現地視察を伴った大阪府の環境セミナーにも参加した。今回の研修により公共ガバナンスについての視野を広げ、環境保護に関する総合的な知識を得るという面で大きな成果があった。

(2)今回の研修では豊富な活動を経験することができた。研修期間中、東京ガス環境エネルギー館、横浜市民防災センター等では環境保護等への取り組みについて視察し、雄琴温泉、友禅染め、金閣寺等では日本の伝統文化にも触れた。また、和風の朝食、日本料理やお好み焼き等の特色ある伝統料理からも日本文化の魅力を感じた。

(3)今回の研修は温かい友情を感じる旅であった。研修を通じてこれまで以上に中日の文化的つながりと、長年にわたる友好の歴史に触れることができた。嵐山の周恩来総理の記念碑を訪れた際には、特に先人たちの切り開いた両国間の友好関係に思いをはせた。公務員同士の意見交換会やレセプションでは、団員が日本の方々と知り合える機会を設けていただき、よりつながりを強めることができた。

最後に、日本側主催者・日中友好会館の行き届いた準備と、国家行政学院が貴重な機会を与えてくださったことに心から感謝する。

(雲南省参加者)
我々は近くにあるものについて必ずしも良く知っているわけではない。日本は中国の隣国であるが、私は日本について本やマスコミ、特に中国で撮影された抗日戦争をテーマとした映画やテレビドラマから知っていたくらいのものであった。正直に言えば、昔は日本に対して特別な憧れや好感は持っていなかったが、資源が乏しいにも関わらず世界第2位の経済大国にまでなった点については敬服していた。

 国家行政学院の準備と、日中友好会館の方々の手配のおかげで、一週間の見学で、日本の環境保護政策についての視察を行い、系統だったレクチャーを受けることができた。日本の文化や生活を体験し、公務員同士の交流からもたくさんの収穫を得ることができた。その中で、中国からの伝統文化が受け継がれていることには特に驚きと感動を覚えた。

 日本では繁華街も路地裏もゆったりとしていて清潔である。これまで私が訪れた国はそう多くはないが、日本が最も清潔で落ち着きがある国だという感想をもった。

 日本の資源は非常に乏しく、国土面積も我が国の一つの省と同じくらいの規模に過ぎないにもかかわらず、世界第2位の経済大国となる奇跡を成し遂げた。特に科学技術分野での成長は、毛沢東主席の“人間がいれさえすれば、どんな奇跡でも起こすことができる”という言葉を証明したといえるだろう。

現在、中国は自信にあふれ前向きに発展しており、日本は比較的保守的になり、更なる発展は難しい状態にあるように感じる。しかし、中国も日本も現在の多元的世界の中において影響力を持つ国であり、特にアジアの安定、繁栄と安全の面でその影響力は強く現れている。資源、市場、需要、文化等多くの面では、中日双方はお互いに補い合うことのできる要素が強く、理性的に付き合うことができれば、ウインウインの関係を築くことができ、また、これこそが両国の求めるところである。           (総合交流部)
 

 
 
 
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