公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成23年度日本高校生訪中代表団第1陣 団員の感想

 
  「中国のすごさ」

今回の訪中で一番印象に残った事はホームステイです。ホームステイによって僕の心の中国への距離がとても縮まりました。短い時間でしたが家族が笑顔で接してくださり、気にかけてもらったのであまり緊張することもなく過ごせました。中国語は全く話せなかったのでどうなる事かと思ったけれど、英語でコミュニケーションを取れたので、ちょっとした話ぐらいはできたので楽しかったです。
 夜の街に連れてってくれた時は全部おごってくれて太っ腹だなぁと思いました。ホームステイまでの料理は僕にとってあまり舌にあわなかったけれど、家庭料理はとてもおいしかったです。
 日本人に対していい感じを持っていない地域だと聞いていたけれど、一日でとても親しくなることができて本当にいい経験をしたと思っています。
 大連第十六中学校での授業は生徒がみんなとても積極的で、すべて英語で行われていたのには驚きました。
 様々な場所を見学したけれど、世界最大の広場や、世界最長の建造物など、広い中国であるからこその、日本では絶対見られないスケールのものが見られておどろきの連続でした。天安門広場では、端がかすんで見えるほどの広さには驚きましたが、さらに入場者の荷物検査や大量の警官らしき人がいた事については中国の反乱への警戒というものを身にしみて感じました。その警官らしき人のプロ意識の高さはけっこうなものだと思いました。全員気を抜く事なく美しい姿勢で立っていました。
 万里の長城では写真を見るだけでは分からないことが実際行く事で分かりました。それは、思っていたのより幅が狭く長さは意外とありませんでした。しかしその道のりはとても厳しく、昔の兵士はとても大変だっただろうなと思いました。
 これまで、中国へのあまり良くないイメージがあったけれど、思っていたより人々が親切な事が分かってよかったです。
(京都府2年男子)


「人と人との壁を超える」

 私は、中国に行くまで中国人の人に壁を作っていました。中国人は言葉がきつい、中国人はやさしくないとかいろいろな偏見を持っていました。でも、今回実際に中国に行ってみて中国の学生さんと出会って、中国の人みんなが悪い人なわけではなく、こんなにも温かい人たちがいるんだなぁと感じて、中国人の人たちが大好きになりました。
 今、昔、いろいろな時代で日中の間では様々な問題があります。今も、昔の私のように中国にいいイメージを持っていない日本人や逆に日本にいいイメージを持っていない中国人がたくさんいると思います。でもこれから日本を支えていく私たちがこの中国と日本の壁を壊して、もっともっとお互いの事を分かり合えたらいいなと思いました。言葉が通じなくてもどこかで通じ合うことが出来るとホームステイをしたことによってより感じました。この事は決して誰かにしなさいと言われて思ったことではありません。実際に私が中国に行って、中国を見て、中国の人との関わりをもって自分で感じたことです。
 まだまだ子供の私にそんなすごいことは出来ないけど、もっと中国の事を知って中国語や英語をもっと勉強してもう一度中国に行きたいなと思いました。国が違うから、言葉が違うから、そんなことではこれからの日本を変えることはできません。もっとお互いの国の事をたくさん知って、いらない偏見は無くすべきです。このことは中国と日本だけでなく他の国とも同様です。でも今は身近な国同士から広がれたらいいなと思います。
 大げさなことかもしれないけど、私は今回の中国訪問ですごい大きなものを感じ取り、すごく自分にとっていい経験をさせてもらったなーと本気で思います。これ一回きりでなく、これからも自分のできるかぎりで日中の交流を深めていきたいです。
(京都府1年女子)


「自分の目で見る」

 こんな言葉を中国人ガイドの方から何度も聞きました。笑顔で一緒に写真を撮ってくれた屋台のおばさんと出会いました。「日本の高校生ですか?」と観光地で声をかけてこられ、「記念写真を一緒に撮りたい。」と言って下さった学校の先生に出会いました。今まで私が持っていた、「反日感情がとても強い国」というイメージが一週間で崩れました。一週間で自分の目で見て、知った中国は、ほんの一部ですが、テレビや新聞で見る中国よりも何倍も印象深いものになりました。
 また、言葉の違う外国を初めて訪問して、普段おろそかにしがちなあいさつや、話す時の態度がいかに大切なものかを実感しました。感謝の気持ちでも何でも、自分から発信しなければ相手には伝わらない。こんな当たり前のことも、言葉が違う国に行くだけで、普段とは比べものにならないくらい大きな意味を持ちました。そしてホームステイでは、伝えたい事がなかなか伝わらないはがゆさを初めて経験しました。ここでも大切だったのは目を見て話す、何とかして思いを伝えようとするなど当たり前のことでした。当たり前のことを改めて意識するということは日本にいたらなかなかできないし、それができて、自分は少し成長できたと思います。
 また、万里の長城の参観では日本にはない壮大な光景を目の当たりにし、世界が広がったように感じました。市街地では工事中の場所に向かいに立派なホテルやマンションが立ち並び、「街ができていく、日々進化している」という感じを受けました。
 しかし実際に街を歩いたりすると生活レベルの差を感じることも少なくありませんでした。散乱したがれきの中に建つバラックやブルーシートの広がった集落のようなもの。高級車がたくさん走り高層ビルが建ち並ぶなかであまりにも対照的な光景でした。工場を集中させているという田舎はいったいどんな様子なのか。田舎に住む人々はどんな暮らしをし、そこにはどんな文化が根づいているのか。大学を出た人と出ていない人の間にある格差は、中国の人々にどんな影響を与えているのだろうか。たった一週間滞在し、ほんの一部しか見ていないけど、自分の目で見たからこそ、本当の中国をもっと知りたいと思えました。
 そして自分の目で見ることの大切さを実感できました。この経験はこれからの自分の世界をより広げてくれると思います。
(京都府1年女子)


「日本人と中国人~隔たりと親近感~」

 今回、私は日本高校生訪中代表団の一員として中国を訪れ、万里の長城などの各地名所を訪ね、現地の人々に触れることで、異文化を体験してきた。
 中国に到着した翌日、老虎灘や星海湾広場などを見学したが、その道中バスから見る道路交通について気になることがあった。中国には信号がとても少なかったのである。案の定とても危険な道路状況であったが、現地の人々は平気で運転をしていた。日本ではとても考えられないことのため、中国人に僅かに隔たりを覚えた。
 また、大連市第十六中学校では英語の授業に参加させて頂いたのだが、そこでも驚いたことがあった。彼らの尋常でないほどに高い英語能力である。日本人とは勉強量が比較にならないほど多いのである。その量は中国の慣習と化しているため、彼らはそれほどに苦にも感じていないようだった。これほど学力に差があると、私の英語力で会話できるのだろうかと、次に控えるホームステイが少し不安に思えてきた。三日目に訪中のメインといえるホームステイを初体験した。ホストファミリーの方々と出会った際には、なんとか中国語で挨拶しようと思い、それを実行した。正しく伝わったかどうかは分からないが、彼らは笑顔で挨拶を返してくれ、歓迎してくれた。家に着いてアルバムを見せ合いながら、わずかな中国語と英語、身振り手振りでお互いを紹介した。ホストマザー手作りの夕食の後、ショッピングにも連れて行って頂いた。私の中でいつの間にか、普段友達といる感覚と今が重なっていた。昨日まであった中国人との僅かな隔たりはもう無くなっていた。たとえ文化に隔たりがあっても、人個人として接することは出来た。そのとき私は、中国という国に途端に親近感が沸いてきた。そして今も同じ気持ちである。親近感が持てたおかげか、残りの日々もとても楽しく送ることができた。お世話になった現地の方々、日中友好会館の方々に感謝したい。
(和歌山県2年女子)


「中国大好き!」

  今回の訪中。どこに行っても楽しく、中国が大好きになりました。そんな中、特に印象に残っていることがふたつあります。ひとつは、大連市第十六中学で現地の学生と一緒にしたバスケット。もうひとつは、ホームステイのことです。
 大連市第十六中学でのバスケットの交流戦は、日中混合チームでの試合だったので、同じチームで中国の学生とパスを回せて、すごく貴重な経験になりました。自分のパスでチームメイトの中国学生がシュートを決めたとき、住んでいる国の違いなんか一瞬で吹っ飛んだ気がして、スポーツってやっぱりいいなあと心から実感しました。
 ホームステイは小学校以来の経験で、最初はかなり緊張していました。でも、ハルビンの学校でホストブラザーと顔合わせしたとき、彼は笑顔で握手を求めてくれて、気が楽になりました。 僕が最初に彼にかけた言葉は、「What sport do you like ?」です。僕の自信のない、カタコトの英語でも彼は「Basketball.」と答えてくれました。言葉が通じたのと、僕と一緒のバスケットボールプレーヤーだったのとのふたつで、自分でわかるくらい顔がほころんだのを覚えています。お父さんもお母さんも人がよく、電子辞書を使って中国語を話そうとする僕を見て、嫌な顔もせず笑ってくれました。夜は他のグループといっしょに中国の学生たちが美味しい料理を食べに連れていってくれました。翌朝は集合場所の学校に早く行き、バスケットボールをしました。だんだん人数が増えて来て、みんな熱くなり、上の服を脱ぎ捨てて楽しみました。これもまたかけがえのない経験になりました。
 今回、日本高校生訪中代表団第一陣の団員として中国を訪問し、今後体験できないかもしれないような楽しく、ためになる様々な経験ができて、日本に帰ってきた今、とても充実した気分で、自分で自分が一回り大きくなった気がしています。
(和歌山県2年男子)


「中国を訪問して学んだこと」

 私は、今回初めて中国を訪れましたが、この訪問を通して中国の人々はとても温かいんだということを知りました。
 訪問の中でも、特に印象にのこっているのは、ホームステイです。そして、中国の人の温かさを一番実感したのもホームステイです。最初、ホストファミリーと対面するまでは、不安で不安で仕方ありませんでした。けれど、ホストファミリーは、とても優しく私を迎え入れてくれました。言葉の面でお互い悩んだこともありましたが、紙に書いて説明したり、ジェスチャーを使ったりして、何とか伝えることができました。先生方が言っていた通り、言葉が通じなくても、相手を分かろうとする気持ち、相手に伝えようとする気持ちが本当に大切なんだと改めて実感しました。その他にも、食事面ではとても苦労しました。ホストファミリーは私のことを思って、沢山の豪華な手料理を出してくれましたが、やはり味の違いには耐えられませんでした。色々と残してしまって、とても申し訳なかったけれど、腕を振るって手料理を作ってくれたのは、とても嬉しかったです。日本から持っていったわら草履にも喜んでくれました。そして、私も沢山のお土産と、沢山の思い出をもらいました。これから先もずっと、ホストファミリーと連絡を取り合っていけたら良いなと思います。
 私は、この9月に、中国の生徒をホームステイとして迎え入れます。私の家に来る中国の生徒も、私と同じように大きな不安を抱えて訪れることだろうと思います。だからこそ、今回、体験したことを生かして、私がホストファミリーにしてもらったように、中国の生徒を優しく迎え入れてあげたいです。そして中国の生徒に、「楽しかった、また日本を訪れたい!」と思ってもらえたら良いなと思います。
 私は、現在の若者は本当にこういう経験が少なすぎると思います。だから外国に興味のない若者、外国のことを一切知らない若者が増えているのだと思います。もっとこのような機会を増やし、国と国が互いに興味を持つようになれば、戦争や貧富の差も少しは減ると思うので、将来、国際関係の仕事に就いて、この考えを生かしていければ思います。
  本当に1週間、貴重な体験をありがとうございました。
(和歌山県2年女子)
 
 
 
 
 

 
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