公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成23年度 中国青年メディア関係者代表団 第1陣 団員の感想

 
 

【第1分団(環境・省エネ)】

  今回の訪問は交流と友情、そして学びの旅であった。これまで映画・テレビやアニメの中でのみ知っていた日本の姿を直接かつ具体的に見聞きし、日本には我々が学ぶべき所が実に多くあると感じた。
  第一は、日本が環境保全と節約・省エネを重視している点である。今回の訪問を通じて、日本も1960年代に今我々が直面しているような困難、つまり急速な都市化による環境破壊や汚染の問題を経験したことにより、その後40年にわたるゴミ分類や環境保全の道を見出したことが理解できた。我々は日本の経験を参考にし、発展と環境保全を両立させる道を見出し、無駄な回り道を減らすことができるだろうか。
  第二は、日本の技術革新の活力である。トヨタテクノミュージアムを参観し、この世界でも知名度の高い自動車メーカーが実は紡織機からスタートした企業であることに驚いた。紡織機製造という当時の時代の流れをリードしつつ、自動車業界においても一定の地位を占めるに至るほどの技術革新能力に敬服した。また、企業として利益を追求するだけでなく、科学技術の普及とイノベーションの活力維持を目指して長期的な計画を立てており、このミュージアムもその計画の一環として具体化したものの一つなのである。館内には多くの子供たちも参観に来ており、真剣に話を聞きノートを取る姿は、国の未来の競争力を高める希望であると感じた。我が国もこうした点について考えるべきだと感じた。
  第三は、日本の危機意識である。今回の訪問で日本は先進国として、人々が仕事や生活を楽しむことができる安定し成熟した社会であることが分かった。日本は治安も良く、信用やルールを重んじる行動規範からは、この国の人々の幸福度が高いことが分かる。しかし、それでも人々は高齢化問題、若者の活力不足や環境問題に危機感を抱いているのだ。NHK国際放送局の方は、将来の人材に関し、日本の若者の海外留学者数減少に懸念を抱いていると話してくれた。我が国は現在、高度経済成長の真っ只中にあるが、将来へ備えるべく、日本が既に経験しているさまざまな問題を参考とし、常に危機意識を持たなければならないと感じた。
  今回の訪問は大変貴重な経験となった。今回自分が体験したこと、また、感じたことをより多くの人に伝えたいと思う。我々は客観的かつ誠意を持って日本の多くの経験を見つめることができるし、また、相互理解・相互学習を通じてこそ、相互の友情と信頼を高めることができるのだ。


【第2分団(都市と農村)】

(1)日本についての理解
今回の訪問により、日本と日本国民について理解が深まった。国会議事堂見学などを通じて、日本の政治を理解できた。また、日本側スタッフや日本のメディア関係者だけでなく、地方・農村の人々も皆温かく人に接し、礼儀を重んじ、手配や説明が大変行き届いていた。真面目に仕事をして幸せな生活を追求するという点では、両国国民の願いは同じであると感じた。

(2)日本と中国のメディアについて考えたこと
国民について言えば、お互いに相手のことを十分に理解しているとは言えないかもしれない。問題によっては「知らないこと」が誤解を生む原因となる。日中のメディアは自国の国民が相手国の政治・社会・文化への理解を深められるよう紹介・報道する責任がある。

(3)中日双方がこのような活動をもっと多く行うことを希望する
日本の都市と農村を訪問したことは、印象深い経験となった。日本側の温かく行き届いたもてなしに感動した。一つの国と国民を真に理解するには、自ら体験することほど良い方法はない。こうした交流を頻繁に行い、両国国民がより理解し合い、友好を深められるよう希望する。


【第3分団(クールジャパン)】

(1)中日両国の国民は皆、友好的であり、中日友好がより深まることを心から希望している。メディア関係者として、中日友好の推進のために貢献しない理由などない。中日の発展促進という大局に立って責任感と使命感をより強く持ち、良好な中日関係の世論や雰囲気を作るため、メディア関係者としての社会的責任と道義的責任を担うべきである。

(2)現在、中国のアニメ産業は国民が注目し、政府部門も重要視している産業である。しかし、理念・会社経営・管理体制・ビジネスモデルなど日本に学ぶべき点もまだ多くある。最も重要なのは、世界に向けたアピールを行い、中国のアニメが如何にブランドを確立し、グローバルな競争に参入できるようにするかであろう。

(3)人と防災未来センターの参観は涙が流れ、深く考えさせられるものであった。こうして道を歩いていられるのも幸せなことであるし、震災の経験を他人の命を救うために生かせることも幸せなことである。生命は何よりも大切なものであり、他人を救い大切にすることは尊敬に値する。中国は日本に学び、防災や避難救助訓練を強化すべきである。私もメディア関係者として、より多くの人に避難救助方法を身に付けること、尊い命を守る大切さを伝えたい。

  日中友好会館および日本の友人たちに感謝を込めて!

 
 
 
 
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