公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成23年度日中次世代幹部交流訪日団第2陣 金融視察団 団員の感想

 
 

●訪日団に参加する機会に恵まれ、日本の社会の発展ぶり、金融体系、金融のホットなテーマなどについて、初めて、且つ全面的に自ら学ぶことができた。日本は公共サービスが着実に行われ、成熟した先進国だという印象を持った。

日本の金融体系は自国の発展プロセスと将来的な需要を基盤として作り上げられており、諸外国の経験を学ぶと同時に、自国の現実的な発展需要を優先させている。

日本のこの経験実績は、中国が自国の発展に適合する現実的な金融体系や金融監督管理体制を確立するにあたって、大いに参考となる。例えば、日本の「環境金融」政策は、中国でも資源開発を経済発展の柱としている地区の経済構造の転換に大いに参考になり、中国が実施する「グリーン金融」にも参考となる。

東アジアの隣国であり世界の大国として、中国と日本はいっそうの相互理解と協力が必要であり、それにより、将来のチャレンジに効果的に対応していくことができる、と感じた。


●(1)中日間には、互いに参考にできる部分が多くあり、いっそうの交流と協力の強化が必要である。

(2)日本の災害復興支援と金融イノベーションは、中国の災害支援金融サービスや金融リスク対応の面でも、大いに参考になる。

(3)大阪府の中小企業制度融資に関する講義は、学ぶべき点が多かった。特に、信用保証制度、信用保険制度、大阪府の損失補償と委託保証経営は大変参考になる。

(4)日本の金融は環境保護建設をバックアップしており、その成果は顕著である。グリーン信用貸付や低炭素金融は、どれも現実的な効果をあげている。

(5)日本経済は金融基盤が良好で、震災後の経済や金融の回復も早い。しかし、経済の活力や発展後の持続的パワーはやや不足している。金融イノベーションと金融政策の実行力強化が必要であり、金融ルールの国際的な発言権や系統的なリスクヘッジ能力も明らかにやや不足している


●訪日の日程はスケジュールが無駄なくびっしりと組まれ、多くの事がらを見聞し、学ぶことができた。日本という国、そして日本の金融業の発展や金融業監督管理に対して理解を深めることができ、大きな収穫を得た。今回の訪日プログラムを実施してくれた中央組織部、外交部、銀行業監督管理委員会、外国専家局、並びに、日本政府の関係各所、日中友好会館に、深く感謝したい。

今回の訪日を通じて、日本に対する理解を深めるだけでなく、自分自身が中日の文化交流に積極的な役割を果たして行けると確信している。帰国し、職場に戻ったら、学内や関係機関、友人達など多くの人々に、今回の日本訪問の体験を紹介し、より多くの人々に日本の優れた文化や伝統、まじめな仕事ぶり、至れり尽くせりのサービス精神、活力ある経済、発達した都市交通、整備された金融管理などなどを知ってもらいたいと思う。

今回の訪日によって、我が国と日本との間にはまだ大きな格差があることを知り、自分の意識にも大きな変化があった。帰国後は、より真摯な態度で自分の仕事に取り組み、我が国の高度成長に自分のできる限りの貢献をしたいと思う。


●今回の訪日を通じて、日本に対する認識が間接的から直接的になった。先進国である日本の経済、金融、文化などに見られる明確な特徴や、社会面での精緻な管理施策を知ることができた。この見聞の中には、我々が学ぶべき事がらが数多くあった。また、訪日団に参加したことにより、中国国内の金融界のエリートや地方政府の方々と知り合え、彼らとの交流を通じて、中国の国内事情に対してもより多くの知識を得ることができた。これらの経験は、自分自身の仕事にも非常に役に立つと確信している。中日双方の主催者の、本訪日団の順調な実施のためのご尽力に感謝する。


●今回の訪日団に参加し、感じるところは多く、成果も大きかった。

まず、日本の金融業に対する理解が深まった。来日前は、日本経済は長期低迷しており、金融業の発展など聞くまでもなく、学ぶべきものなどたいしてないだろうと考えていた。しかし研修を通じて、近年の日本の金融改革とイノベーションの足取りは常に加速していることを知った。国際金融危機や震災後の巨大な困難にうまく対応しているのみならず、金融監督管理体制の改革や低炭素金融の発展、中小企業金融支援などの面で、多くの実務的で刷新的な対策を採用しており、我が国でも大いに参考にできる。

次に、日本の経済、政治、文化について、全般的な知識を得た。研修プログラムの作成者は、多彩な視察内容を入念に組んでくれており、とりわけ通訳の方が全般的に、根気良く、詳細に説明してくれたことによって、日本の経済発展、社会管理体制の進歩、伝統文化の尊重など多くの学ぶべき点を、強く体感することができた。

最後に、団員同士の友情が促進された。中央組織部と銀行業監督管理委員会の綿密な計画と入念なアレンジのもと、各分団及び各グループのメンバー同士の相互協力により、訪日日程は最後まで緊密且つ規律正しく進められ、良い成果を得ることができた。我々が日本の金融業をより深く理解する上での良い基盤を提供してくれたと同時に、団員同士の理解も深まり、友情の橋が掛けられた。我々が今後、金融業務を進める上で、役に立つ条件が創造されたと思う。


●日中友好会館の心を尽くした手配と心配りに感謝する。短く、緊密な日程の中で、我々は日本の財務省、日本銀行、金融庁、東京証券取引所、環境省、三菱東京UFJ銀行、造幣局、大阪府などの機関の講義を聞き、目黒区地震の学習館や科学未来館などの施設を見学した。

次のような感想を持った。
1:厳密。緻密で周到な分刻みのスケジュールからも、また、社会のヒューマニティ環境での直接体感からも、日本の人々が物事を行う際の精緻徹底ぶりが感じられた。まさにこの徹底さが、社会効率を最大レベルまで高めているのであり、社会資源が最大限まで活用できているのだ。

2:イノベーション。日本の各自治体や金融管理部門が、経済危機や自然災害に直面した時に見せるフレキシブルな対応は、非常に印象的だった。特に、東日本大震災後に各部門が迅速に打ち出した対応措置は、旧習にとらわれることなく、規定や制限を越えて実施されている。刷新的な一連の対策は、経済復興に明らかな加速効果を与えている。

3:団結。東日本大震災以後、各部門が打ち出した対策に呼応して、銀行や金融機関や社会団体がみな積極的にその社会的責任を果たし、各自の基準額を引き上げ、災害復興の支援に力を入れている。各方面が力を合わせ、団結し、自然災害が国民にもたらすマイナスの影響に対抗している。


●今回の訪日団参加は、私にとっては初来日であり、強く印象に残った。これまでは“話を聞くだけ”だった日本の姿が、はじめて私のこの目の前に広がったのだ。

真っ白な雪を頂く富士山の美しさ―震撼した。
目黒区地震の学習館で、子供達が地震の時の対応を体験学習しているのを見て―感嘆した。
講義で、日本の同業者による日本経済や金融、銀行業の紹介を聞き―収穫を得た。
日本の人々とのふれあいの中で、彼らの職業意識の高さや何事にも真剣に取り組む姿勢を見て―敬服した。

日本の経済や金融分野における経験を学び、知ることができたが、最も強く印象に残ったのは、国民全体の資質の高さと、個人個人の自律性の高さだった。“信頼”―この、中国社会では欠落している要素が、日本では一人一人の中に深く根ざし、社会をいっそう調和させ、人と人の関係をいっそう和やかにしている。私は日本が大好きだ。またいつか、再び訪れる機会があることを願う!


●大阪府の中小企業融資の実績は、中国に大いに参考になる。政府の政策支援に加え、大阪府特有の制度実施は、中小企業融資難の問題をうまく解決することができる。現在、中国はまさに中小企業融資難に直面している。中小企業の信用情報収集が困難であること、財務諸表が不透明で、不完全であること、経営の不確実性が高いことなどの問題により、一部の金融機関は融資の積極性に欠け、慎重な態度を見せている。政府、金融機関、社会の間の資金に多くのチャンネルから着手し、中小企業発展の支援ネットワーク体系をいかにして構築していくか、という問題は、我々が真剣に考えねばならない問題である。

今回の訪日は期間が短かったが、日本国民が災害復興に真剣に取り組み、頑張りぬいている姿が非常に印象に残った。この、素晴らしい、積極的で向上心のある日本人の精神を、中国の友人達にも伝え、相互理解を促進し、友情を深めたい。


●まず、今回の訪日団実施に対する日本側のご尽力に感謝する。素晴らしく、十分に準備されていた。スタッフはとても職業意識が高く、緻密で、日本側スタッフはとても責任感が強く、我々のためにさまざまな仕事をこなしてくれた。非常に印象深く、あらためて感謝したい。

今回の日程では、多くのことを学ぶことができた。金融庁、日本銀行、環境省、三菱東京UFJ銀行、大阪府などの講義を聞き、発想の広がりが得られた。参考価値と意義が非常に高かった。また、日本の風土や人情にも触れることができた。日本の人々はみな良い人で、食事も美味で特色があり、公共交通がとても発達していた。

今後も、日本の視察研修の機会があることを期待している。また、日本の皆さんが中国に遊びに来ることを、心から歓迎する。

 
 
   
 
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