TOP
>
活動記録
>
総合交流部
> 青少年交流報告
文化事業部
総合交流部
バックナンバー
その他の事業
日中友好後楽会
中国高校生訪日団 2007年度第3陣が来日 首都圏、山形、岩手で多彩な交流
21 世紀東アジア青少年大交流計画(日中21 世紀交流事業)2007 年度中国高校生訪日団第3 陣(張妹芝団長、一行98 名)が、2007 年8 月18 日から26 日まで来日した。同団は北京市、天津市、河北省、山西省、吉林省、雲南省、内蒙古自治区から選抜された中国高校生で構成され、東京で外務省表敬訪問、日中関係に関するセミナー、歓迎レセプションに参加した後、首都圏、山形県、岩手県で学校交流やホームステイを通じて、日本の高校生や一般市民と交流した。
セミナーのテーマはアニメ
東京の外務省表敬訪問では、浜田昌良外務大臣政務官が会見し、「将来は日中両国の架け橋になるよう期待する」とエールを送った。「日中関係に関するセミナー」は日本動画協会の山口康男専務理事が講演し、実際の映像を映しながら語られるアニメの歴史とアニメ制作の様子に、中国高校生たちは興味津々で、熱心に耳を傾けていた。4 日目から首都圏の交流活動が始まった。大東文化大学第一高校には団長を含めた総勢50 名が訪問。ハンドボールやバドミントン、剣道といったスポーツ交流で汗を流すグループに加え、文化交流グループでは、日本の高校生から折り紙等の伝統玩具を教わりながら和気藹々として交流を楽しんだ。東京学芸大学附属高校での歓迎会では、音楽部が見事なオーケストラ演奏を披露、ダンス部の躍動的な演技発表もあり、中国高校生はその迫力に圧倒されていた。中国側も返礼に合唱を披露、大いに場を盛り上げた。首都圏ではこのほか東海大学付属浦安高校、東海大学付属相模高校、東海大学付属高輪台高校、板橋区文化・国際交流財団、下北沢成徳高校、千葉県総合企画部政策推進室の協力により、学校交流やホームステイを実施し、いずれのプログラムも大変好評だった。
山形、岩手両県で学校交流、環境学習や体験学習
8 月22 日からは第1 分団53 名と第2 分団45 名に分かれ、山形県と岩手県を訪問した。緑の美しい両県でも学校交流とホームステイを実施し、首都圏とは異なる環境での交流に中国高校生は大変喜び、また行く先々で心のこもった歓迎を受けたことから、緊張も解けてリラックスした様子だった。山形県と岩手県では、それぞれ教育庁によるオリエンテーションがあり、県勢や教育事情、中国との繋がりについて説明を受けた。山形県では県立7 校、私立3 校で学校交流を行い、各学校で授業参加と部活動参加を中心に、機械科や農業科の体験学習、華道、茶道、剣道などの日本文化体験、卓球やバレーボールなどのスポーツを含めた多彩なプログラムで交流した。その中で県立寒河江高校では、中国側から民族舞踊や拳法の形の披露もあり、日中の生徒が混成チームを作り、果物の糖度を推測するユニークなゲームをする等大いに盛り上がった。岩手県では県立紫波総合高校で全校を挙げての歓迎を受け、体育館での盛大な歓迎会のほか、パネルディスカッションや卓球、弓道、茶道、囲碁将棋、音楽部などの部活動参観体験を行った。また、山形県では将棋駒の特産地である天童市で書駒の製作体験をしたり、蔵王に足を伸ばして高原の美しい風景を堪能、一方の岩手県では「チャグチャグ馬コ」を手作りし、龍泉洞や浄土ヶ浜といった陸中海岸の景勝地を訪問した。環境学習として、ヨコタ東北アメニティセンターと盛岡市クリーンセンターを参観し、リサイクルの取り組みなどについて学んだ。高校生たちから、「美しい景観が印象的だった」「進んだ科学技術を環境保護に応用しているだけでなく、市民の環境意識の高さを感じた」との感想が聞かれた。
今回の来日は、首都圏の学校では夏休み中にあたり、東北地方でも夏休み明け直後という時期だった。こうした中、快く受け入れていただいた各地教育委員会及び学校、地方自治体、国際交流団体の歓迎の思いは、中国高校生それぞれの心に充分届き、帰国する生徒たちから感謝の言葉が溢れていた。「一番印象的だったのは日本人の笑顔だった」「異郷に居ながら、家族のような温かさを感じた」「日本の生徒たちの私たちへの協力的な姿勢と、集団で動くときの団結力に素晴らしさを感じた」「賑やかな大都市東京、快適な地方都市の魅力に、日本の大ファンになってしまった」と思い思いの感想を残し、訪日団は8 月26 日、全員元気に帰国した。受け入れ実施団体である当財団としても、本団に対する関係者のご尽力に厚くお礼申し上げたい。 (総合交流部)
日程表
感想文
Copyright (C) 2008 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER. All Rights Reserved.