公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
  平成21年度中国高校生訪日団第5陣が来日 
 千葉・京都・佐賀・徳島・熊本・宮崎・山口・福岡で交流
 
  平成21年度中国高校生訪日団第5陣(総団長・張益群 国家教育行政学院副院長)が、11月15日から23日まで来日した。同代表団は北京市、天津市、河北省、山西省、遼寧省、上海市、江蘇省、浙江省、湖南省、貴州省、陝西省から選抜された404名で構成され、Aコース204名を当財団が、Bコース200名を(社)日中友好協会が担当し、各地で交流を行った。

代表団は11月15日に成田から入国。翌16日に外務省表敬、セミナー、歓迎レセプションに出席した。外務省表敬訪問では渡邊信之 アジア大洋州局中国・モンゴル課地域調整官が代表団を迎えた。セミナーは、松井孝典 千葉工業大学 惑星探査研究センター所長を講師に迎え、「俯瞰的に見た地球環境問題」をテーマとした環境セミナーを実施した。同日夕刻に行われた歓迎レセプションはA、B両コース合同で行い、西村智奈美 外務大臣政務官、松野信夫 参議院議員、孫建明 中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官ら来賓を含め、総勢約500名が参加して盛大に開催された。西村外務大臣政務官は「この滞在を通じて、ありのままの日本の姿を知ってほしい。そして皆さんが見聞きしたことを一人でも多くの方に伝え、日中友好の架け橋となって頂きたい」と述べ、団員への期待を示した。パフォーマンスは東京都立美原高等学校が和太鼓を、中国高校生代表がチベット族の民族舞踊を披露。日中高校生による迫力あるステージに会場から大きな拍手が送られた。

各交流プログラムに参加、1泊2日のホームステイを体験
17日からは4コースに分かれて地方へ。第1分団は千葉県と京都府、第2分団は佐賀県と徳島県、第3分団は熊本県と宮崎県、第4分団は山口県と福岡県を訪問。各地で学校交流とホームステイを行った。とくに、佐賀県と宮崎県は21世紀東アジア青少年大交流計画の中国高校生訪日団として初めて交流が実現した。

学校交流を行ったのは、千葉県4校、京都府7校、佐賀県1校、徳島県3校、熊本県1校、宮崎県1校、山口県1校、福岡県5校の計23校。茶道や邦楽、柔道などの部活動体験や、折り紙製作、太巻き寿司作りなど、それぞれ趣向を凝らしたプログラムに参加して、日本の高校生との友情を育んだ。被服製作の授業を見学した団員は、日本の高校生が器用な手つきでドレスを縫う姿を見て「とても同い年とは思えない」としきりに感心し、英語や身振り手振りを交えて質問したり、一緒に記念写真を撮るなどして交流を深めていた。このほか、京都府では強豪校2校とバスケットボール交流を実施し、男女別の選抜チームが交流試合を行った。いずれも接戦で、リードする日本チームを中国チームが追う展開となり、会場は得点が入るたびに大きな歓声と拍手に包まれた。

新型インフルエンザの影響も懸念されたが、各府県教育庁、受け入れ校、ホストファミリーの協力を得て、全員が予定通り学校交流2回とホームステイを体験することができた。ホームステイ解散式では、ホストファミリーと抱き合ったり握手したりして最後まで別れを惜しみ、家族の一員として温かく迎えてくれたことに対し感謝の気持ちを表現していた。

山口県教育委員会、京都府教育庁へ表敬訪問
山口県では教育委員会を表敬訪問した。藤井俊彦 教育長は「我が県はアジア大陸に近いことから、古くから貴国文化の影響を受けている。日本の高校生との交流を通して、歴史的なつながりやお互いの文化の違いなどを体験し、理解を深めることにより、日中の絆がさらに強まることを希望している」と挨拶し、一行を歓迎した。また、京都府教育庁では、宮野文穂 教育次長が会見。同氏は「これまで本事業でお迎えした皆さんは、日本で友情を育み、帰国後もお互いの心の中に灯った火を広めて頂いていると聞いている。今日お越しの皆さんも先輩方に続いて心と心を繋ぎ、両国の未来への架け橋になってほしい」と述べ、今後の長期的な交流に期待を寄せた。

一行は各地で金閣寺や吉野ケ里歴史公園、阿蘇火山博物館、秋芳洞などの名所旧跡や自然景勝地を参観したほか、体験学習では友禅染や藍染、手織り体験、手すき和紙に挑戦。地域に根ざした歴史や自然、伝統に触れながら、日本文化を理解するよい機会となった。このほか環境学習では、おおさかATCエコプラザ、佐賀市エコプラザ、熊本市扇田環境センター、北九州エコタウンを参観。日本の先進的な設備と取り組みに感心し、質問を交えながら熱心に説明に聞き入っていた。見学後は「環境問題が自分の生活と密着した問題であることを実感した」「自分も電気や水の節約、ごみの減量など身近なことから始めたい」などの声が聞かれ、環境保護には一人ひとりの意識と実践が大切である事を改めて認識したようだ
訪日団は全日程を無事終了し、11月23日に大阪と福岡より帰国の途に就いた。本事業の実施にご協力いただいた外務省、文部科学省、中国大使館、各府県教育委員会と受入関係機関、学校関係者、ホームステイ家庭の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。        (総合交流部)
 
 
日程表    参加者感想文
 
中国高校生がチベット族の民族舞踊
を披露(歓迎レセプション)

白熱したバスケットボール交流
(京都・洛南高等学校)
 
 
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