公益財団法人 日中友好会館 JAPAN-CHINA FRIENDSHIP CENTER
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総合交流部
 

平成22年度日本高校生代表団第1陣が訪中 北京・山東省・上海で交流

 
 
  平成22年度日本高校生代表団第1陣(団長=日野純一・京都府立桃山高等学校校長、副団長=高垣正儀・和歌山県立星林高等学校教頭、一行計100名)が、6月9日から15日まで訪中した。中国日本友好協会が受け入れを担当し、日本側派遣実施を当財団が担当した。
 
同代表団には、京都府と和歌山県の高校生が参加し、北京市、山東省、上海市を訪問し、学校交流やホームステイのほか、万里の長城、故宮博物院、孔廟・孔府・孔林等の歴史遺跡や上海国際博覧会(上海万博)の参観等を行った。参加した高校生は、交流を通じて現地の高校生らと親睦を深めるとともに、多くの歴史遺産や上海万博の参観等により悠久の歴史と経済発展著しい現在の中国への理解を深めた。
 
10日には、北京市八一中学を訪問し、動物標本陳列室や自動車運転訓練室といった日本の高校では目にすることのない立派な施設や、音楽棟、美術棟など充実した設備の校内を見学した後、ホールにて行われた交流会に参加した。団長挨拶の後の生徒代表挨拶では、日本側の生徒代表は中国語と英語を織り交ぜながら、また、日本滞在経験がある中国側代表生徒は日本語で挨拶し、双方に大きな拍手が送られた。カンフーと京劇の中国側パフォーマンスの後、日本側高校生が合唱を披露した。最後に、短時間ではあるものの自由交流の時間がもたれ、双方の高校生はそれぞれ、記念品や連絡先を交換し、写真を撮るなど賑やかな交流となった。

同日夜には、人民大会堂にて開催された歓迎宴に参加、王効賢中日友好協会副会長から「ホームステイなどを通して、中国のことをより多く知り、中国の若者と友達になっていただきたい」と歓迎の言葉が送られ、続いて日野団長は「中国の学生達と直接ふれあって、日中友好の未来への礎を築くとともに、中国の歴史の中で大きな世界観を養い、グローバルな視点で物事を考える力をつけてほしい」と挨拶した。
 
11日には、北京市から山東省済南市へと移動し、翌12日には孔子の故郷である曲阜市の孔廟・孔府・孔林を参観した。13日には、淄博市へと移動し、同市桓台県内にある桓台第一中学を訪問した。バスから降りると、ホームステイ先の生徒が一人ずつ出迎えてくれ、二人1組となって交流会に参加した。日中双方の高校生がそれぞれ歌や楽器演奏等のパフォーマンスを披露し、その後記念植樹、全員で記念撮影をした後、それぞれがホームステイ先へと分かれた。翌14日の朝、ホームステイ先の生徒と一緒に学校に集合した。出発の際には、抱き合い、涙ながらに別れを惜しむ姿が見られた。ホームステイ先では、餃子を作ったり、一緒に買い物に行ったりするなど、短い時間であったが中国の家庭の様子を体感することができた。た。

その後、済南から上海へ移動し、多くの来場者で賑わう上海万博を参観した。短い時間だったが、いくつかパビリオンを見学するなどし、大きな会場と万博の盛大な雰囲気に皆驚いた様子だった。上海の歓送会では、中日友好協会の許金平副会長から「今回の訪中を通じて、皆さんには今後中日友好の懸け橋になってもらいたい。」と言葉がかけられた。
 
一行は、翌15日無事に帰国した。訪中に参加した高校生からは、「中国の高校生は勉強熱心」、「人のあたたかさに触れとても感動した」、「日本で中国は怖い等のイメージが多いが、中国には見習うところがたくさんあると感じた。」といった感想が聞かれ、訪中を通して大きな刺激を受けたことがうかがえた。

最後に、今回の訪中にあたり、ご指導ご協力いただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げたい。
                                                   (総合交流部)

 
  
日程表    参加者感想文
  
 
天安門広場で記念撮影

ホームステイ終了後ホスト生徒と一緒に。(桓台第一中学)
 
 
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