平成22年度香港・澳門高校生訪日団が来日 青森・埼玉・千葉・東京・長野で交流
忘れられない学校交流とホームステイ体験 24日から2コースに分かれ、香港団が青森県4校、澳門団が千葉県1校で学校交流とホームステイを行った。ホームステイは、学校交流受け入れ高校のほか、青森県ではさらに7校、千葉県では市川市国際交流協会にも協力を得た。旅行では決して体験できないホームステイで、香港・澳門の高校生はホストファミリーと買い物やドライブや観光に行ったり、一緒に料理を作ったりし、忘れられない一時を過ごした。ホームステイ解散式では、多くのホストファミリーが駆け付け、いつまでも写真を撮ったり抱き合ったり、別れを惜しんでいた。香港・澳門の高校生は、日本のお父さんとお母さん、同年代の友人と、涙を浮かべながら再会を誓い合っていた。 日程後半には、香港団が東京都1校と埼玉県1校、澳門団が長野県1校で学校交流を行った。各学校でもさまざまなプログラムが用意されており、香港・澳門の高校生たちは、歓迎セレモニーや授業参加のほか、日本の高校生と同じ教室でお弁当を食べるなど、日本の高校生活を存分に満喫した。意見交換会や交流会では、英語やジェスチャー、筆談を交えて、積極的に交流し、七夕の短冊に書いた願い事を見せ合いながら、互いに夢を語る場面もあった。部活動では、茶道や剣道、弓道といった、日本文化を体験できるものが用意されており、香港・澳門の高校生は初めての部活動に目を輝かせていた。澳門高校生は上智大学にも訪問、「ロボットと制御工学」というテーマの模擬授業を受けた。大学生の案内でキャンパスツアーも行い、日本の大学の雰囲気を味わった。 このほか、地方色豊かなねぶた体験や時計作り体験をはじめ、八甲田、蕪島、霧ヶ峰高原の参観など、都会っ子である香港・澳門の高校生が、日本の自然や文化を満喫できるプログラムに参加した。 訪日団は、日本の学校生活やホストファミリーとの思い出と、たくさんの経験を胸に、6月30日に成田空港から全員元気に帰国した。本団の受け入れにご協力いただいた外務省、文部科学省、中国大使館、香港駐東京経済貿易代表部、各自治体・教育委員会、学校関係者、関係団体の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。 (総合交流部)