平成22年度日中次世代幹部交流訪日団第1陣が来日 「環境保護・省エネルギー」をテーマに講義・視察等に参加
8月1日から8月7日までの日程で、平成22年度日中次世代幹部交流訪日団第1陣 環境・省エネ視察団(団長=傅雯娟・中華人民共和国環境保護部副部長)が来日した。 本団招聘事業は、平成19年度より、外務省が推進している「21世紀東アジア青少年大交流計画(日中21世紀交流事業)」に、平成22年度より700名の交流拡大が決定され、そのうちの1分野として、当財団が外務省から委託を受け実施したものである。 一行は、次代の日中関係に貢献しうる中国国家行政機関および企業の中堅幹部88名で構成され、東京のほか、神奈川、滋賀を訪問した。訪日中は「環境保護・省エネルギー」のテーマに基づく講義、視察等、様々なプログラムに参加し、包括的な対日理解を深めた。 日中間の相互理解と協力関係の促進へ 8月2日に開催された当財団主催の歓迎レセプションは、徳永久志外務大臣政務官、阮湘平中華人民共和国駐日本国大使館科学技術処公使参事官らが出席し、賑やかに行われた。谷野作太郎副会長が歓迎の挨拶を述べ、今回の中国の次世代を担う幹部の訪日によって、環境保護・省エネルギー分野をはじめとし、今後の日中間の相互理解と協力関係が深まることに期待を寄せた。 また、傅雯娟団長以下代表者は、8月2日には外務省にて徳永久志外務大臣政務官、8月3日には環境省にて大谷信盛環境大臣政務官を表敬訪問した。
環境保護・省エネ分野における日本の取り組みについて見識を深める 一行は東京にて、環境省による「日本の環境行政の現状と環境省における環境協力に関する取り組みについて」のブリーフ、経済産業省による「日本の再生可能エネルギー」「日本の省エネルギー政策」のブリーフ、安井至(独)製品評価技術基盤機構理事長による「気候変動・省エネへの対応」の講義に参加した。また、六本木ヒルズや川崎ゼロエミッションタウン等、都市部の環境関連施設を視察した。 さらに、一行は滋賀県に移動し、嘉田由紀子滋賀県知事を表敬訪問した。同県は琵琶湖をはじめとする県内の環境保護・省エネ政策に意欲的に取り組んでおり、県の環境政策に関するレクチャーを受けたほか、県内の琵琶湖博物館や湖南中部浄化センター、東レ(株)を視察し、日本の環境保護・省エネに関する取り組みについて、より一層見識を深めた。いずれのプログラムでも多くの質問が挙がり、団員各自の専門の立場から見解を述べた上で質問をするなど、高い関心を持って参加していることがうかがえた。 訪日団は全ての研修プログラムを終了し、8月7日に羽田空港及び成田空港より帰国の途についた。本訪日団の受け入れにご協力いただいた外務省をはじめとする受け入れ関係機関の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。
(総合交流部)